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尹大統領、NSCで「北朝鮮の挑発、韓米日安保協力を強化させるだけ」

登録:2022-10-05 01:38 修正:2022-10-07 07:16
安保室長主宰のNSCに出席 
「明白な国連安保理決議違反」
尹錫悦大統領が4日午前、龍山大統領室に出勤し、記者団の質問に答えている=大統領室写真記者団//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は4日、北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射について「国連の普遍的原則と規範に明確に違反したもの」と述べつつ、米国の拡大抑止公約の強化と北朝鮮の核・ミサイルへの対応に向けた韓米日安保協力の水準を高めるための協議を指示した。

 尹大統領はこの日午前の国家安全保障会議常任委員会(NSC)に出席し、「北朝鮮の核・ミサイル挑発は、韓米日を含む域内外の安保協力をさらに強化させるだけだ」とし、米国や国際社会と協力して相応の措置を取るよう訴えた。

 この日のNSCはキム・ソンハン安保室長の主宰で約50分間行われた。尹大統領はこの日の会議の途中で出席して状況報告を受け、対応策を点検したという。

 大統領室国家安保室は会議後、「北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射は国連安保理決議に対する明白な違反であり、朝鮮半島および北東アジア地域をはじめとする国際平和を脅かす重大な挑発と規定し、強く糾弾する」との立場を表明した。

 国家安保室は報道資料で、「出席者は、持続する北朝鮮の挑発は看過できず、代価が伴うということを明確にし、緊密な韓米協力をもとに、国際社会とともに対北朝鮮制裁の強化を含む様々な対北朝鮮抑制策を模索していくこととした」と述べた。また、最近のすべての北朝鮮の弾道ミサイル発射を韓国軍と韓米連合資産は直ちに探知・追跡したとし、北朝鮮のいかなる挑発も無力化する徹底した準備態勢を確認したと語った。

 大統領室によると、この日のNSCにはキム・ソンハン室長以外にキム・デギ大統領秘書室長、パク・チン外交部長官、イ・ジョンソプ国防部長官、キム・ギュヒョン国家情報院長、キム・ギウン統一部次官、キム・テヒョ国家安全保障会議事務処長、イム・ジョンドゥク国家安保室第2次長らが出席した

 これに先立ち合同参謀本部は「午前7時23分ごろ、慈江道舞坪里(ムピョンリ)一帯から発射され、東に向かい日本上空を通過した中距離弾道ミサイルと推定される1発を捉えた」と発表した。ミサイルの飛行距離は4500キロあまり、高度はおよそ970キロ、速度は約マッハ17(音速の17倍)。北朝鮮はこの10日間で5回ミサイルを発射している。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1061221.html韓国語原文入力:2022-10-04 11:02
訳D.K

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