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中国、太陽光原材料の95%占有…再生可能エネルギーでも力を拡大

登録:2022-06-24 06:32 修正:2022-06-24 09:43
全経連、再生エネルギーの現況分析 
中国政府の大規模支援で関連産業が急成長 
風力タービンの分野でも中国企業が上位独占
全羅南道霊光郡白水邑の霊光風力発電団地/聯合ニュース

 太陽光や風力など主な再生可能エネルギーのグローバルサプライチェーンで、中国の力が大きくなっているという分析が出た。

 韓国全国経済人連合会(全経連)は23日に発表した報告書「再生可能エネルギー産業バリューチェーンの現況および示唆点」で、「化石燃料の代替エネルギーとされる太陽光や風力、水素、原子力など主な再生可能エネルギーのグローバルバリューチェーンで、中国企業の独占現象が目立つ」と分析した。

 報告書によると、太陽光発電システムに欠かせない副資材のインゴットとウェハーは、中国企業がグローバル市場の95%以上を占めている。風力発電用タービンメーカーの現況をみると、グローバル上位企業10社のうち6社が中国企業であることが分かった。

 原発分野でも中国の躍進が目立つ。世界の原子力発電量のうち、中国が占める割合は2015年4位(6.6%)から2020年2位(13.5%)に上昇した。同期間中、韓国の原子力発電の割合は6.4%から6.0%へと小幅減少した。同報告書は「大々的な政府支援のもと、中国の再生可能エネルギー産業が急成長しており、今後関連産業で中国の影響力がさらに拡大するだろう」と見通した。

 水素バリューチェーンは大きく生産、運送・貯蔵、活用分野に分けられる。生産分野では日本とドイツが、運送・貯蔵分野ではフランスと米国が、活用の分野は米国、日本、韓国がそれぞれ競争力を持っていると、全経連は分析した。

 報告書は「米国や英国など主要国が水素経済活性化のための中長期アクションプランを作り、力を結集している」とし、「韓国でも水素関連規制の見直し及び水素技術発展支援などを通じて、グローバル市場進出を支援すべきだ」と指摘した。

キム・フェスン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1048180.html韓国語原文入力:2022-06-2310:39
訳H.J

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