本文に移動

韓米日外相「北朝鮮の核問題へ対応めぐる3カ国の安全保障協力を強化」

登録:2022-07-09 06:58 修正:2023-03-20 07:47
G20外相会談が開かれたインドネシアのバリ島で会談 
「域内の平和や安全保障、繁栄を増進するために協力を持続的に模索」 
安倍元首相銃撃事件後に開かれ、パク・チン長官「哀悼の意表する」 
パク・チン外交部長官(右)が今月8日午後、インドネシアのバリ島で韓米日外相会談を行った後、アントニー・ブリンケン米国務長官と話を交わしている=外交部提供//ハンギョレ新聞社

 韓米日3カ国の外相が、主要20カ国・地域(G20)外相会議が開かれたインドネシアのバリ島で会談を開いた。銃撃による安倍晋三元首相死亡のニュースが流れた直後に開かれたため、重い雰囲気の中で進められたという。

 外交部によると、パク・チン外交部長官は8日午後、バリ島のリゾートで米国のアントニー・ブリンケン国務長官、日本の林芳正外相と会談し、朝鮮半島問題と地域・グローバルの懸案に対応するため、3カ国の協力を深める案について意見を交換した。韓米日3カ国の外相が対面会談を行ったのは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後初めて。

 外交部は「3カ国の外相は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威が韓米日で優先的に取り上げるべき緊急課題だということで意見が一致し、北朝鮮の挑発に対して国際社会が団結して強力な対応を行うようにする一方、北朝鮮の対話復帰に向けて柔軟で開かれた外交的アプローチに基づき、緊密に協力していくことにした」と発表した。

 また「新しい地域・グローバル挑戦課題の登場の前に、自由民主主義、人権など基本価値を共有する韓米日3カ国の協力の重要性を再確認し、域内の平和や安全保障、繁栄を増進するため、未来志向的な協力を持続的に模索していくことにした」と外交部は付け加えた。

 パク長官は「北朝鮮の挑発に対しては韓米日が団結して断固とした対応を示し、非核化に向けた対話を再開するための案についても緊密に協力していくことで一致した」と述べた。韓米日の北朝鮮核問題担当の高官らも外相会談に先立ち、北朝鮮の核とミサイルに対応するための3カ国の安全保障分野での協力強化案について話し合ったという。

 同日の会談は、安倍元首相が選挙遊説中に銃撃され死亡した事件が発生した直後に開かれたため、3カ国の外相は握手もせず、各自の国旗の前で写真撮影をした後、会談に臨んだ。パク長官は「韓国政府は今回の銃撃事件を、いかなる場合にも容認できない暴力的犯罪行為として強く糾弾する」とし、遺族と日本国民に哀悼の意を表した。

チョン・インファン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1050264.html韓国語原文入力:2022-07-0822:18
訳H.J

関連記事