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孤独になる大韓民国…30年後には単身世帯の半分が「独居老人」

登録:2022-06-28 20:22 修正:2022-06-29 09:32
総世帯数は2039年2387万世帯で頂点 
30年後には世帯主10人に3人が非婚
クリップアートコリア提供//ハンギョレ新聞社

 今後30年間、韓国は「独居老人」の単身世帯が急増する見込みだ。今は10世帯に6世帯の割合で世帯主の配偶者がいるが、30年後には婚姻状態を維持している世帯主は半数に満たなくなると見られる。

 統計庁が28日に発表した「将来世帯推計(全国編)-2020~2050年」によれば、2020年現在の総世帯数は2073万1千世帯であり、30年後の2050年には2284万9千世帯になる見通しだ。すでに韓国の人口は2020年に頂点を打ち減少し始めたが、当分は単身世帯の数が増えることにより総世帯数は2039年(2387万世帯)を頂点として緩やかに減少し始めるということだ。

 今後30年間に韓国では一人暮らしの老齢層単身世帯が大幅に増えるとみられる。今は全世帯のうち約31%が単身世帯であり、単身世帯では20~30代の青年層が35.6%を占め最も多い。だが、2050年には単身世帯が全世帯に占める比重自体が40%に肉迫するだけでなく、単身世帯のうち70代が18.4%で最も大きな比重を占めることになる。2050年基準で単身世帯の半分以上(51.6%)は65歳以上の老齢層が占めるという見通しだ。

 「非婚世帯」も大きく増える。2020年現在では全世帯主のうち配偶者がいる割合は60.7%で過半を占めているが、2050年には有配偶世帯主の割合が半分以下(45.3%)に下がるとみられる。有配偶世帯主が大幅に減る間、非婚世帯主の割合は10ポイント増えた29.6%になる見通しだ。離婚世帯主も30年間に9.6%から14%まで増える。さらに女性世帯主の場合、2020年には有配偶比重が32.3%で最も多いが、2050年には非婚の割合が30%で有配偶(29.4%)を上回ると見られる。

 結婚と出産を媒介に形成される伝統的な姿の世帯の割合は減少する。2020年の「夫婦+子ども世帯」は全体の29.3%で、単身世帯に次いで多かったが、2050年には17.1%まで減少する。統計庁のノ・ヒョンジュン人口動向課長は「夫婦と子どもが一緒に暮らす世帯が全般的に減少していて、DINK族(共稼ぎで子どものいない家庭)の影響と少子化の流れが続くとみられることが反映された結果」と話した。一方「非親族世帯」は増える展望だ。2020年基準で41万1千世帯であった非親族世帯は、2050年に70万3千世帯となり71%以上増えると見られる。これは単身世帯、夫婦世帯に次いで速い増加傾向だ。

イ・ジヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1048785.html韓国語原文入力:2022-06-28 17:02
訳J.S

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