本文に移動

韓国首相が新内閣候補の「疑惑」について口を開いた

登録:2022-05-05 06:49 修正:2022-05-16 11:12
3日の記者会見で検察の捜査権分離など懸案に対する立場明らかに
キム・ブギョム首相が今月3日、世宗市国務首相公館で開かれた記者会見で発言している=首相室提供//ハンギョレ新聞社

 キム・ブギョム国務首相が3日、「検察の捜査・起訴権分離」のための検察庁法や刑事訴訟法の公布と関連し、「検察が享受してきた絶対権力は牽制されなければならない」と述べた。キム首相は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後も、ハン・ドクス首相候補の任命が実現されなければ、新任長官らに対する任命推薦権の行使も厭わないと述べた。

 キム首相は3日、世宗市(セジョンシ)の首相公館で行った記者会見で「牽制を受けない権力をそのまま放置してはならない」として、このように述べた。同日、検察庁法と刑事訴訟法の改正案を議決・公布した文在寅(ムン・ジェイン)政権最後の国務会議に出席したキム首相は、「ソウル市のオ・セフン市長が反対討論をするために、決心して(国務会議に)やって来て、外部で表現するような荒々しい言葉を並べた」とし、「(パク・ポムゲ)法務部長官が政府の立場を明らかにし、(チョン・ヘチョル)行政安全部長官が発言した。文在寅大統領も法律家だから、(立場を)整理して伝えた」と述べ、国務会議の雰囲気を伝えた。

 キム首相はハン・ドクス首相候補を含む多くの長官候補の人事聴聞会の過程で浮き彫りになった「利害の衝突」問題について、「恥ずかしいが、私も告白すると、私たちの世代の持つ基準は今の世代とギャップがあるようだ」とし、「私たちは欠乏の時代だ。足りない中、運の良い人、いわば先に機会をつかむことがそれほど大きな問題にならなかった。しかし、今の世代では容認されない」と述べた。

 キム首相は、尹錫悦政権発足後も、ハン・ドクス首相候補の任命がなされなければ、新任長官に対する任命推薦権の行使も厭わないと述べた。そして、「私の役割は滞りなく現政権の幕を下ろし、次期政権の後任者が来るまでうまくつなげる役割だ」とし、「新大統領が(長官たちの)任命同意案を送るのは早くても10日午後だ。現政権が次期政権の発足を支援する役割を果たさなければならない」と述べた。

 キム首相は、文大統領が李明博(イ・ミョンバク)元大統領とキム・ギョンス前慶尚南道知事を赦免しなかったことについても言及した。

 同首相は「2日の最後の週例会合の時、文在寅大統領に市中に当然このような問題もあるという報告をした」と述べた。これについて、「文在寅大統領が李明博元大統領などに対する任期末の特別赦免に関して『国家的、国民的な同意を得たとみるのは難しいのではないか。大統領任期末に赦免権を乱用するのは適切ではないと思う』と述べた」と伝えた。キム首相は、文大統領がサムスン電子のイ・ジェヨン副会長に対する赦免問題についても、「経済人のみ赦免することも、次期政権で機会があればうまく解決できることを、むしろ間違った方向で布石を打つことになるのではないか」として、慎重な態度を示したと伝えた。

 キム首相は新型コロナウイルス感染症への対応を決定する過程での困難についても振り返った。彼は「新型コロナ(の優勢種)がデルタ株に変わって、致命率が高まり、(防疫措置を)再び強化しなければならなかった時が最も難しい決定だった」と述べた。キム首相は「小商工人と自営業者が新型コロナで死ぬのではなく飢え死にすると、絶叫のようなメールを送ってきた」とし、「公職の重みを改めて感じた」と語った。

チョ・ユニョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1041519.html韓国語原文入力:2022-05-05 02:16
訳H.J

関連記事