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「2015年慰安婦拙速合意」の実務者が韓日政策協議団入り

登録:2022-04-18 02:45 修正:2022-04-18 08:26
強制動員最高裁判決を批判した教授も 
慰安婦問題解決策、過去に回帰する懸念
ペ・ヒョンジン次期大統領報道官が17日午前、ソウル鍾路区通義洞の引き継ぎ委員会共同記者会見場で定例ブリーフィングを行っている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領は、24日に日本へ「政策協議代表団」を派遣することを決めた。米国に次いで2番目となる。新政権において両国の協力を強化しようとの趣旨だが、代表団にはかつて韓日「慰安婦」合意を主導した元官僚などが含まれている。

 ペ・ヒョンジン次期大統領報道官は17日、ソウル鍾路区通義洞(チョンノグ・トンウィドン)の政権引き継ぎ委員会のオフィスでブリーフィングを行い、「韓米政策協議代表団の派遣に続き、日本に代表団を派遣することを決めた」と発表した。国民の力のチョン・ジンソク議員が団長を、同党のキム・ソッキ議員が副団長を務める。ユン・ドンミン元国立外交院長とソウル大学国際大学院のパク・チョルヒ教授(引き継ぎ委員会外交安保分科専門委員)、イ・サンドク元駐シンガポール大使、チャン・ホジン元駐カンボジア大使、世宗研究所のウ・ジョンヨプ研究委員らが同行する。代表団は今月24日に出国し、外務省、政府、国会、財界、メディア、学界の関係者と会談し、28日に帰国する予定だ。代表団は岸田文雄首相との会談も調整中という。ペ報道官は「尹錫悦大統領就任後の対北朝鮮政策や韓日関係などの政策を協議するために派遣される」とし「対北朝鮮での協力、韓日の懸案解決のための土台を築いてくれることを期待する」と述べた。

 尹次期大統領は先月28日に相星孝一在韓日本大使と会談し、「韓日関係は未来志向的に必ず改善され、かつてのような良い関係が至急回復されなければならない」と強調している。尹次期大統領が韓日関係の回復の意志を強く示している中、今回の訪日代表団には朴槿恵(パク・クネ)政権時代に韓日慰安婦合意を主導し、これを支持した元官僚と教授も含まれており、波紋が予想される。代表団に合流したイ・サンドク元駐シンガポール大使は、外交部北東アジア局長だった2015年当時、韓日慰安婦交渉の実務を調整し、被害者中心の合意ではなく政治的協定を結んだとの批判を受けている。ソウル大学のパク・チョルヒ教授も、文在寅(ムン・ジェイン)政権による慰安婦合意の破棄、強制徴用被害者への賠償を命じた最高裁判決を批判している。このため、強制徴用問題と慰安婦問題の解決策が朴槿恵政権時代に戻るのではないかとの懸念の声があがっている。引き継ぎ委の関係者は、「歴史問題も論議されうるのか」との記者団の問いに対し、「(米国に派遣された政策協議代表団が)非常に虚心坦懐にどんな話でもできると言っていたため、日本に行っても論議されるだろう」と述べた。

パク・チョンオ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1039229.html韓国語原文入力:2022-04-17 14:56
訳D.K

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