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韓国空軍の訓練用戦闘機2機墜落…パイロット4人全員死亡

登録:2022-04-02 05:41 修正:2022-04-02 07:43
空軍訓練用戦闘機KT1=韓国航空宇宙産業(株)ホームページより//ハンギョレ新聞社

 韓国空軍の訓練用戦闘機「KT1」2機が慶尚南道泗川(サチョン)で飛行訓練中に衝突し、墜落した。同事故でパイロット4人全員が死亡した。

 慶尚南道消防本部は同日、「1日午後1時36分頃、慶尚南道泗川市正東面古邑里(チョンドンミョン・コウプリ)の上空から、空軍の訓練用戦闘機『KT1』2機が墜落した」と発表した。

 空軍と警察の説明によると、空軍第3訓練飛行団所属のKT1約10機が同日午後1時32分ごろ、慶尚南道泗川市の飛行団基地から離陸し、南6キロメートル地点の上空で飛行訓練中、KT1 2機が空中で衝突した。衝突した2機は木っ端微塵になり、破片は泗川市正東面古邑里と華岩里(ファアムリ)一帯の野山や村、野原に落ちた。事故当時、KT1は装着された計器に頼って飛行する計器飛行を行っていた。

 この事故で訓練生(中尉)2人、飛行教官(軍務員)2人のパイロット4人が全員死亡した。KT1は2人乗りの戦闘機で、事故当時、各KT1には前席に訓練生が、後席に教官が乗っていた。事故と同時にパイロットたちは非常脱出を試みたが、助からなかった。死亡したパイロットたちの遺体は、戦闘機胴体墜落地点から数百メートル離れた野山と野原で発見された。事故の場面を目撃した住民は「空から爆発音がした後、鉄の塊が落ちてきた。パラシュートにぶら下がっていたパイロットは全く動かず、パラシュート1本は広がらない状態で落ちた」と述べた。空軍は墜落地点一帯を統制し、一般人の出入りを禁止している。

 墜落したKT1の胴体は、形が分からないほど細かく破片化した状態で発見された。事故直後、墜落した戦闘機の胴体と破片によって墜落地点の野山と近くの村の建物に火災が起き、駐車してあった乗用車が破損する事故もあったが、人命被害はなかった。空軍はシン・オクチョル参謀次長を本部長とする飛行事故対策本部を構成し、事故収拾と事故原因の調査に着手した。

 空軍第3訓練飛行団は「事故原因がまだはっきりしていないため、詳しい内容を説明できない。殉職したパイロットの身元も明らかにできない」として、コメントを控えた。

 KT1は、韓国が独自技術で開発した初の軍用航空機で、2000年8月から実戦配備され、戦闘機訓練生たちが基礎的な操縦技術を身につけるための訓練機として使われている。KT1は2003年11月にも飛行訓練中に墜落し、パイロット1人が死亡した。

チェ・サンウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/yeongnam/1037188.html韓国語原文入力:2022-04-01 18:01
訳H.J

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