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「反中姿勢への懸念」反映か…尹次期大統領側「今週中に習近平国家主席と電話会談」

登録:2022-03-25 04:42 修正:2022-03-25 08:23
尹錫悦次期大統領が24日、ソウル市鍾路区通義洞にある業務引き継ぎ委員会で開かれた地域バランス発展特別委員会の任命状授与式を終えた後、挨拶をしている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が、今週中に中国の習近平国家主席と初の電話首脳談話を行う。

 キム・ウンヘ次期大統領報道担当は24日、「私は前日、習近平主席はこれまで当選者(次期大統領)の身分にある国家指導者と電話会談をした前例はないと申し上げたが、今回はその慣行が破られるようだ」とし、「習主席との電話会談の調整が行われた」と述べた。そして、「電話会談は今週中に行われるだろう」と明らかにした。電話会談の日程は25日午後が有力だとわかった。

 習主席が韓国の次期大統領と電話会談をするのは、今回が初めて。キム報道担当は「外交上の慣例にしたがい、電話会談の前に多くの話を申し上げることはできない」としながらも、「北朝鮮は今年、10回もミサイルを発射し、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験、モラトリアム破棄など軍事的緊張を高めている状況にあり、アジア太平洋や朝鮮半島の問題に対する中国との緊密な協力と、尹錫悦新政権が成し遂げようとする韓中関係を受け、電話会談の必要性も浮上したものと思われる」と説明した。最近の緊迫した朝鮮半島情勢や韓中関係などを考慮し、早期の電話会談に乗りだしたのではないかという趣旨だ。

 尹氏側から習主席との会談の日程を異例にも事前に告知して意義を強調したのは、韓米同盟強化を強調してきた尹氏が政権の座に就くことになれば、中国との関係が停滞することになるという懸念を払拭させるためとみられる。尹氏は大統領候補の時、高高度ミサイル防御システム(THAAD)追加配備をはじめ、対中国包囲網強化のための米国・日本・オーストラリア・インド4カ国の協議体である「クアッド(QUAD)」への段階的加盟を推進することを公約に出している。

 習主席と電話会談をすることになれば、尹氏は10日の当選後から半月ほどの間に、米国・日本・中国の首脳のすべてと電話会談を終えることになる。尹氏は、当選当日に行った米国のバイデン大統領との電話会談を皮切りに、日本の岸田文雄首相(11日)、英国のボリス・ジョンソン首相(14日)、オーストラリアのスコット・モリソン首相(16日)、インドのナレンドラ・モディ首相(17日)、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席(23日)と電話会談を行った。

ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1036151.html韓国語原文入力:2022-03-25 02:33
訳M.S

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