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韓国、コロナをインフルエンザのように管理?…「より効率的なワクチンと治療薬必要」

登録:2022-02-07 02:16 修正:2022-02-07 06:50
重症化率・致命率、医療システム余力見て可能性を検討 
季節性インフルエンザ…全数ではなくサンプル監視、病・医院で治療 
オミクロンの致命率、デルタより低いがインフルエンザよりは高い 
「流行のピーク、医療システム余力などを1、2カ月見守るべき」
6日午後、松坡区の蚕室総合運動場第2駐車場に設けられた選別診療所で、市民が検査を受けるために並んでいる/聯合ニュース

 韓国政府は、オミクロン株の流行が安定すれば、新型コロナウイルス感染症を季節性インフルエンザのように管理することも検討すると発表した。専門家は「時期尚早」と指摘しつつ、インフルエンザのように患者を一人ひとり管理しない防疫・医療システムへの転換は、今のものよりも効率的なワクチンと治療薬が登場しないと不可能だとの見通しを示している。

 中央災害安全対策本部(中対本)は4日、現行の社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)をさらに2週間延長すると発表しつつ、「流行状況における医療システムの余力、最終的な重症化率と致命率などを評価し、季節性インフルエンザと類似した日常的防疫・医療システムへの転換の可能性を本格的に検討する」と述べた。オミクロン株の流行がピークを過ぎ、長期的に新型コロナウイルスが「エンデミック(周期的に発生する風土病)」として定着した際には、インフルエンザと同様のやり方で管理するとの防疫・医療システムの方向性を提示したのだ。政府レベルでソーシャル・ディスタンシングや段階的日常回復の方向性に関して、「季節性インフルエンザ」に言及したのは今回が初めて。

 政府は短期間で管理システムを季節性インフルエンザの水準に落とすとしたわけではないものの、政府の季節性インフルエンザ発言後、政府の行いは「希望拷問」だとの指摘が相次いだ。オミクロン株の拡大によって連日にわたり新規感染者数が最多値を更新している深刻な現状の中、政府が国民に誤ったメッセージを伝える恐れがあるとの懸念の声だ。こうした懸念に対し、中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は本紙の電話取材に対し「オミクロンの流行のピークを確認した国は共通して『この程度なら日常システムに戻れる』という反応を示し、防疫措置を解除しつつある」とし「日常システムというものが結局はエンデミックとなり、季節性インフルエンザと似たような水準になるはずで、韓国もその可能性を検討するということ」と説明した。

 現在の流行状況は、感染者が急増する一方で、重症患者と死者は減少が続いている。1月30日から2月5日までの1週間の1日平均の国内新規感染者数はおよそ2万2656人で、その前の週(1月23~29日)のおよそ1万1873人から90.8%増えている。同じ期間に新規入院患者数もおよそ886人から1207人へと36.2%増えている。一方、入院中の重症患者の規模は、1日平均369人から272人へと1週間で100人近く減っており、週間死者数も183人から146人に減少している。

 ただし、コロナウイルスを直ちに季節性インフルエンザと比較するのは難しい。1月31日の中央防疫対策本部の分析によると、オミクロン株感染時の重症化率は0.42%、致命率は0.15%で、致命率が0.8%のデルタ株に比べれば低い水準であることは確かではあるものの、疾病管理庁の推定で0.04~0.08%と、0.1%に満たないインフルエンザよりは高い。しかも、まだ国内でオミクロン株が優勢となって2週間も経っていない。3次接種などで感染および重症化・死亡リスクを予防してきた60代以上の高齢者も、5~6日の2日間で1日4000人を超える感染者を出しており、感染者数全体に占める割合も1月17日以来19日で1桁台から10%台に上昇している。

 実際のところ、季節性インフルエンザの防疫・医療システムは、現行のソーシャル・ディスタンシング緩和や段階的日常回復の水準より緩い。一般に季節性インフルエンザと呼ばれるものは、インフルエンザウイルスによる呼吸器疾患だ。毎日発生する感染者を全数調査する新型コロナとは異なり、疾病庁はインフルエンザに対しては全国200の医院から報告された感染の疑われる患者の発生率を見て流行状況を管理する。毎年11月から翌年4月にかけての流行に先立ち、65歳以上の高齢者や小児、妊娠中の女性などに対して予防接種を行い、感染すれば病院や医院で抗ウイルス薬を投薬する。

 専門家は、ソーシャル・ディスタンシングの調整や、停止中の段階的日常回復の再開を検討することは可能だが、それさえも1~2カ月は必要だと語る。短期的な防疫措置の緩和も同様に、オミクロン株の流行がピークに達するとともに、医療システムの余力などが十分にあればという前提条件が付く。嘉泉大学医学部のチョン・ジェフン教授(予防医学科)は「エンデミック化や日常回復を考慮するとの観点から季節インフルエンザのように対応するというなら、前提条件が付く。今は患者が急激に増加している時であり、流行のピークが確認されなければならず、非接種者の致命率、医療システムにかかる負担なども確認する必要があるため、言及できるようになるのは1、2カ月ほど後だろう」と述べた。

 コロナが季節性インフルエンザのように管理できる感染症となるためには、ワクチンの予防接種と治療薬の処方も今より周期的かつ効率的でなければならない。嘉泉大学吉病院のオム・ジュンシク教授(感染内科)は「インフルエンザのように管理するということは、ワクチンの接種と、比較的処方が容易で効き目もかなり良いタミフルのような抗ウイルス薬で管理するということ。少なくともオミクロンの流行中にインフルエンザのように管理するためには、1年に1、2度接種すれば済むワクチンが必要で、誰にでも処方できる抗ウイルス薬は基本的に持っていなければならない」と述べた。

イム・ジェヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1029924.html韓国語原文入力:2022-02-06 17:18
訳D.K

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