前日に労働者1人が遺体で発見された光州(クァンジュ)の新築マンション崩壊現場で、上層部から物が落下し、救助隊員たちが一時退避した。
光州市災害安全対策本部は15日午後5時に行われた事故5日目の午後のブリーフィングで、「本日、事故現場の1階と2階の瓦礫の除去作業と行方不明者の捜索を行ったが、特異事項は発見されなかった」と発表した。
光州西部消防署のムン・ヒジュン署長(西区緊急救助統制団長)は「昨日、行方不明者1人が発見された場所(地下1階の階段の手すり)を中心に、救助隊員211人、救助犬8頭などを動員して重点的な捜索を行った。消防庁が全国動員令を下し、人命救助犬23頭を順次投入する予定だ」と述べた。この日も前日と同じく夜間にも捜索を行う。
この日は物が落下する危険性があったため、捜索、救助がおよそ1時間中断された。午後4時30分ごろ、23階からこぶし大の石が2つ落下し、救助隊員が捜索を中断して緊急退避した。捜索は5時25分ごろ再開された。当時、崩壊兆候監視班が落下物を観測して警報音を鳴らしたため、人命被害はなかった。ムン署長は、前日も落下物が1つあったことを明らかにした。前日午後のブリーフィングで施工会社の現代産業開発は、「30分単位の観測の結果、さらなる崩壊の可能性は小さい」と発表していた。現代産業開発の行った崩壊擁壁計測安全診断は、16日午前のブリーフィングで発表される予定だ。
11日午後3時46分ごろ、新築工事中の光州花亭アイパークマンション201棟の23~38階の外壁が崩れ、28~34階で作業していた6人の下請け労働者が行方不明になった。14日午後6時49分ごろ、地下1階の階段の手すり付近で埋まっていた60代の労働者が遺体で発見された。残る5人は捜索中。