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ソン・キム米特別代表「韓国と終戦宣言を含め様々な対北朝鮮協力を期待」

登録:2021-10-25 00:55 修正:2021-10-25 07:51
非公開の朝食協議…ノ・ギュドク本部業「終戦宣言などの北朝鮮に対する関与推進続ける」
外交部のノ・ギュドク朝鮮半島平和交渉本部長(左)と米国務省のソン・キム北朝鮮政策特別代表が24日午前、ソウル中区のロッテホテルでの非公開による朝食協議の後、略式記者会見を行っている=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 米国務省のソン・キム北朝鮮政策特別代表は24日、「韓国の終戦宣言提案を含む様々なアイディアとイニシアチブ(different ideas and initiatives)を模索するうえでの持続的な協力を期待する」と述べた。

 ソン・キム代表はこの日午前、ソウル中区(チュング)のロッテホテルで外交部のノ・ギュドク朝鮮半島平和交渉本部長と非公開の朝食協議を行い、その後の略式記者会見で「我々は北朝鮮に無条件で会う準備ができており、北朝鮮に対するいかなる敵対的な意図もないということを明確にしてきた」とし、このように述べた。また「北朝鮮の前向きな回答を望む」と付け加えた。ソン・キム代表は「我々は北朝鮮で最も脆弱な階層を助けるために、人道主義分野で北朝鮮と協力する準備をする」とし、北朝鮮に対する人道協力の意志も繰り返し強調した。

 「終戦宣言」に関するソン・キム代表のこの日の発言は、18日(現地時間)のワシントンでのノ本部長との2国間協議後に使用した「ノ本部長と私は、韓国の終戦宣言提案について話し合った」という表現よりも進展したものだ。「話し合った」が「持続的な協力を期待」へと変わったからだ。しかし同氏は、この日も「終戦宣言」そのものに対する米国政府の判断については具体的に触れなかった。

 ソン・キム代表はしかし、「新型潜水艦弾道弾発射」など、最近の北朝鮮の相次ぐミサイル発射については、「懸念されるだけでなく、持続可能な朝鮮半島の平和に向けた進展には逆の効果をもたらす」と批判した。続いて「多数の国連安全保障理事会決議に違反したものであり、隣国と国際社会に対する脅威」だとし「北朝鮮がこうした挑発と不安定を引き起こす行動をやめ、対話に応じることを求める」と述べた。

 ノ・ギュドク本部長は「(18~19日の)ワシントンでの協議の延長線上で、本日キム代表と終戦宣言提案について真剣で深みのある協議をした」とし「韓米両国はこれを土台として人道的協力、意味ある信頼構築措置などの様々な対北朝鮮関与の方策を持続的に推進していくことを決めた」と明らかにした。ノ本部長は「今後の北朝鮮との対話再開の際、北朝鮮側の関心事を含むあらゆる事案について論議しうるという(韓米)両国の共同の立場を再確認した」と付け加えた。続いて「米国政府も各クラスで対話の意志を表明し続けているだけに、北朝鮮側が速やかに呼応してくることを期待する」と述べた。ノ本部長は「韓米両国は本日の協議の後続措置の履行状況を見ながら、近いうちにさらなる協議を行うことを決めた」と述べた。インドネシア大使を兼務するソン・キム代表は同日、インドネシアに向かった。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1016354.html韓国語原文入力:2021-10-24 14:12
訳D.K

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