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韓国「第4波悪化すれば今月末に感染確認5千人」…「在宅治療の拡大などで対応可能」

登録:2021-10-07 02:17 修正:2021-11-11 09:30
疾病庁、短期流行を数理モデリング分析 
接種率の上昇に伴い、在宅治療の拡大などで対応 
実効再生産数も1.20に上昇 
中収本「重症患者は小幅増加」
5日午前、ソウル駅広場に設けられたコロナ臨時選別検査所で、市民が検査の順番を待っている/聯合ニュース

 疾病管理庁が、第4波が平均的な流行にとどまれば今月下旬には新規コロナウイルスの感染確認が3500人から4300人となり、流行が悪化すれば最大で5000人にまで増加しうると予測していることが明らかになった。ただし政府は、予防接種率の上昇で重症患者の増加規模は限定的なため、無症状・軽症患者の在宅治療の拡大などで流行拡散に備えることは可能だと明らかにした。

 6日に国民の力のペク・ジョンホン議員が疾病庁から提供を受けた先月30日現在の短期流行予測数理モデリングの分析結果を確認したところ、「第4波が平均的な流行にとどまった場合」は、10月下旬には1日の感染確認が3500人から4300人、11月下旬には1日に3300人から4900人となると予測される。「流行が悪化した場合」は、10月下旬には1日5000人前後、11月下旬には5000人以上の発生となる見込み。この数理モデリングは、コロナの発生率、感染率、致命率、予防接種率などを考慮して今後の流行を予測するもので、実際とは異なる可能性がある。

 最近の流行状況は、先月25日に3271人が感染確認された以降は、主に2000人台を保ちつつやや小康状態にあるが、再び拡散に転じる可能性が高い。中央防疫対策本部(防対本)の説明によると、先週(9月26日~10月2日)、国内で発生した感染者は1日平均2489.6人と、過去最多を記録した。前週(2028.3人)に比べ22.7%の増加だ。週間の実効再生産数(1人の感染者が感染させる人数)は1.20となり、前週(1.04)より大幅に増加。首都圏は1.19、非首都圏は1.25で、秋夕(チュソク、旧暦8月15日)の連休で移動が増加して以来、非首都圏を中心に拡散傾向が続いている。防対本は「先週1週間の感染者数が最高値を記録するなど、全般的な流行が深刻化している。10月に入って感染者数は減少傾向を見せているが、これは週末の検査件数の減少などによるもので、依然として秋夕前の週末に比べ高い数値だ。秋を迎えての外出増加などの季節的な要因やハングルの日の連休などによって、移動量および人との接触が増加すると予想されるため、感染増加の危険性は依然として残っている」と述べた。

 ただし接種率が高まっているため、重症患者はあまり増えていない。先週の平均の重症患者数は327人と、前週(324人)に比べて小幅増。死者は63人で、前週(47人)に比べて34%の増。6日午前0時現在の国民の1次接種率は77.5%、接種完了率は54.5%にのぼる。

 これを受け政府は、無症状や軽症の患者の在宅治療を拡大することで、今後の流行拡大に備えると発表した。クォン・ドクチョル保健福祉部長官はこの日、国会保健福祉委員会の国政監査に出席し、今後の流行への対応策を問う質問に対し、「重症患者を保護するとともに、死に至らないようにすることが重要だ。軽症患者なら在宅治療で管理が可能だと考えている」と述べた。中央事故収拾本部(中収本)もこの日、「コロナ患者の治療のために重症病床1038床、準重症病床452床、中等症病床9767床を確保しているので、1日3000~3500人ほどの感染者の発生への対応が可能」だと発表した。また「ワクチン接種に伴う重症化率の低下と無症状・軽症感染者の割合の増加を反映し、在宅治療を拡大する」とし「患者分類体系の整備などを通じて、重症度に合った病床配分、病床の圏域ごとの使用の活性化、さらなる病床拡充に向けた計画を策定する予定」と付け加えた。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1014136.html韓国語原文入力:2021-10-06 17:20
訳D.K

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