原文入力:2010-01-15午後02:46:38
MB政府になり 警察人権委 跛行など活動微々
侵害事例は増える… "警察指揮部が関心を持たねば"
キム・ヨンギ記者,キム・ジンス記者
←警察の水拷問で亡くなったパク・ジョンチョル烈士の23周期にあたる14日午後、ソウル,龍山区,南営洞‘警察庁人権保護センター’内に‘その日’を証言するベッドと浴槽などがパク烈士の遺影写真と共にそのまま置かれている。 キム・ジンス記者jsk@hani.co.kr
パク・ジョンチョル烈士 23周期
‘警察人権センター’の実態
警察は "机を‘ゴツン’と叩いたら‘ウッ’と言い死んだ" と言った。
1987年1月14日、警察に強制連行され水拷問を受けて亡くなった‘パク・ジョンチョル(当時23・ソウル大言語学科在学)烈士’の死は、民主主義の種となり同年6月の市民大抗争に燃え上がった。
パク烈士の23周期にあたる14日午後、彼が苦痛の中で息をひきとったソウル,龍山区,南営洞の旧治安本部(警察庁)対共分室509号調査室を訪ねた。‘その日’を証言するテーブルとベッド,便器,浴槽などがそのままに置かれているこのうす暗い灰色の建物には2005年7月‘警察人権保護センター’(人権センター)ができた。当時警察は‘人権警察’として新たに出発するとして人権センター設立と共に人権保護のための‘警察官職務規則’を制定し‘警察人権委員会’も構成した。
その時から5年が流れた今、警察が受け取った人権成績表は見るべきものがない。2005年8月に制定された職務規則には‘各級警察官署の人権施策履行実態を持続的に確認・評価’するようになっているが、その間の調査を通じて警告などの措置が下された事例はない。人権センターが運営する人権相談電話で2008年47件,昨年(8月基準) 46件の侵害事例が受け付けられたが、警告・懲戒などの実質的後続措置がなされた事例も一回もない。人権センター関係者は「調査権限はあるが人材不足で該当警察署などの聴聞官に関連資料を渡している状態」と話した。
警察人権委員会は第2期委員らが2008年6月ろうそく集会過剰鎮圧を批判し全員辞退したために1年以上漂流することもした。警察は昨年9月、第3期警察人権委を設けたが以後の活動成果は微小だ。主要業務である勧告回数を見れば、第3期委員会が構成された後、4ヶ月近くが過ぎたもののただの1件に過ぎない。第1・2期警察人権委は2005年5月以後、総辞職時点まで計25件の勧告を出した。
同じ期間に警察の人権侵害事例受付件数は大きく膨らんだ。国家人権委員会が最近出した‘人権相談事例集’によれば、警察の人権侵害相談件数は2007年7月~2008年6月1425件から2008年7月~2009年6月は1609件に増えた。人権委の勧告も2008年37件から2009年1月~11月は50件に増加した。第2期警察人権委員会委員を務めたオ・チャンイク人権連帯事務局長は「警察人権センターが実質的な力を持てるよう警察指揮部が積極的に出るべき」と指摘した。
一方、キム・インオク警察人権センター長は「昨年は龍山惨事,双龍車事態など懸案が多く、人権侵害受付も相対的に多かった」とし「毎月人権教育を通じて職員の人権意識を高めることに力を注いでいる」と話した。
キム・ヨンギ記者ykkim@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/399100.html 訳J.S