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韓国での感染者、再び1000人台…「デルタ株」1週間で3倍に急増

登録:2021-07-07 05:59 修正:2021-07-07 07:25
ソウルだけで感染者が一気に500人 
懸念された第4波が本格化 
感染者10人のうち1人「デルタ株」
6日午後、ソウル麻浦区の保健所で新型コロナ選別診療所で市民が検査を待っている。この日の0時から午後6時までの全国での新型コロナ新規感染者は合計1006人となった//ハンギョレ新聞社

 韓国で6日の一日の間だけで、新型コロナウイスルの新規感染者が1000人を超え、「第4波」が本格化した。さらに、過去1週間に韓国国内で新型コロナウイルスに感染した人の約10%は感染力が強いデルタ株に感染したと推定され、今後、感染拡大がさらに強まる可能性があると懸念されている。

 中央防疫対策本部(防対本)とソウル市や京畿道などの地方自治体の説明を総合すると、この日の0時から夜9時までにソウルで新たに感染が確認された人だけで568人(暫定)に達する。これは、ソウル市の過去最多の昨年12月25日0時基準の552人を上回る規模だ。京畿道の場合、この日の0時から夕方6時までの新規感染者は313人と暫定集計され、やはり、これまでの1日の最多(今年1月7日303人)を超えた。1日の感染者の集計が終わる夜12時まで最大6時間が残っている段階で、すでにこのように新規感染者が急増しており、防対本は「7日0時までの24時間で発生した新規感染者は1000人を超えると予想される」と明らかにした。防対本のチョン・ウンギョン本部長が1日、「爆発的な増加の懸念」があると述べたことが現実化したのだ。1日の感染者数が1000人を超えたのは、昨年の第3波流行の時の13回だけだった。過去最も多くの感染者が発生したのは昨年12月25日で、1240人の感染が確認されたことがある。

デルタ株の地域社会での検出率と関連する集団感染//ハンギョレ新聞社

 感染者の急増傾向で懸念がさらに強まる点は、デルタ株の地域社会での検出率がわずか1週間で3倍に急増した点だ。防対本が過去1週間(6月27日~7月3日)の感染者の検体649件の遺伝子を分析をした結果、153件(23.6%)でデルタ株が確認された。韓国国外から流入した感染者を除き、地域社会での感染者の事例だけをみると、525件のうち62件からデルタ株が検出され、検出率は9.9%に達する。先々週(6月20~26日)の地域社会でのデルタ株の検出率(3.3%)の3倍に達する。

 さらに、デルタ株の感染者は首都圏に限定されておらず、全国17の広域自治体のうち少なくとも13カ所で確認され、この変異株の全国への拡散も本格化したと分析されている。過去1週間に釜山(プサン)・慶尚南道・全羅北道・江原道・済州道でも、デルタ株の集団感染または散発感染が確認された。先々週までに、ソウル・京畿道・仁川・大邱(テグ)・慶尚北道・忠清南道・全羅南道でデルタ株がすでに確認されていたところだ。防対本の集計には含まれなかったが、大田市(テジョンシ)はこの日、少なくとも40人が感染した西区のカラオケ集団感染でも、デルタ株が確認されたと明らかにされた。17の広域自治体のうち、忠清北道・光州(クァンジュ)・蔚山(ウルサン)・世宗(セジョン)の4カ所を除く全てからデルタ株が発見されたということだ。

 新規感染者の急増にともない、政府は、首都圏への新しい距離措置の適用をさらに2週間猶予する方向を念頭に置き、首都圏の地方自治体と論議している。増加している感染者数を考慮し、新しい距離措置の第3段階の適用についても苦慮していたが、そのような場合、現在は集合禁止状態にある遊興施設が夜10時まで営業することが可能になるからだ。政府高官は「猶予を2週間延長する案をはじめ、強力な特別措置などを協議している」と述べた。

チェ・ハヤン、キム・ジフン、ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1002451.html韓国語原文入力:2021-07-07 00:04
訳M.S

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