文在寅(ムン・ジェイン)大統領は25日、中米統合機構(SICA)加盟8カ国の首脳およびSICA事務局長とのオンライン首脳会議を行い、未来志向的な包括的協力関係を発展させるということで意見の一致をみた。SICAは中米地域の統合と発展を目標として1991年に発足した地域機構で、コスタリカ、パナマ、ニカラグア、ドミニカ共和国、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドル、ベリーズの8カ国で構成されている。韓-SICA首脳会議は11年ぶりに開かれた。
文大統領は冒頭発言で「韓国とSICAは、コロナ危機の中にあっても防疫物品や経験を分かち合いつつ、連帯と協力を実践した。そして今、その協力と連帯の地平をさらに広げようと思う」とし、「韓国とSICAとの間でも包容的かつ未来志向的な協力がさらに拡大することを期待する」と述べた。
各首脳は、今回の会議の結果を盛り込んだ共同宣言も発表した。宣言には「コロナ禍以降の包容的かつ持続可能な発展に向け、デジタル転換とグリーン経済の重要性に共感する」「3月にすべての当事国に対して発効した韓-中米FTAの重要性を評価し、韓-中米FTAの活用度を高めるための努力を続けていくこととした」などの内容が盛り込まれた。またSICA加盟国の首脳たちは、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的平和の構築に向けた韓国政府の努力も肯定的に評価した。宣言には、SICA加盟国の首脳は北朝鮮との対話を早期に再開する必要性に共感し、朝鮮半島平和プロセスの具体的進展に向けた韓国政府の継続的な努力を支持するとの内容も含まれた。