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文大統領「菅首相と会談できず残念」…G7サミット全日程終わる

登録:2021-06-14 09:19 修正:2021-06-14 18:27
主要7カ国首脳会議に出席した文在寅大統領と夫人の金正淑女史が今月13日午後(現地時間)、英国コーンウォールのニューキー空港で出発に先立ち、見送る人々に手を振っている/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、英国で開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の日程を終え、日本の菅義偉首相と会談できず残念だという書き込みを残した。

 文大統領は14日早朝、SNSに「コーンウォール、G7サミットを終えて」という書き込みを掲載した。文大統領はG7サミット期間中に行われた外国の首脳らとの会談を振り返った後、「菅首相との初対面は韓日関係で新しいスタートになりうる大事な時間だったが、会談につながらず残念に思う」と明らかにした。大統領府は12日、英国コーンウォールのカービスベイ会議場で両首脳が会い、「会えて嬉しいと互いに挨拶を交わした」と明らかにしている。文大統領は会議期間中、英国、ドイツ、フランスなどと首脳会議を行なったが、菅首相との会談は実現しなかった。

 これとともに文大統領は、今回のG7サミットに出席し、二つの歴史的事件が心の中で渦巻いたと語った。1907年にハーグで開かれた万国平和会議と、1945年に開かれたポツダム会議だ。文大統領は「日本の外交侵奪を知らせるためにシベリア横断鉄道に乗ってハーグに到着したイ・ジュン烈士は、しかし、会議場に入ることもできなかった。もう一つは、朝鮮半島の分断が決まったポツダム会議だ。我が国は声を発することもできないまま大国間の決定によって運命が左右された」と述べた。

 そのうえで文大統領は、「今日、大韓民国は世界10位圏の経済大国になり、世界で最も成熟した国民が民主主義と防疫、カーボンニュートラル(炭素中立)のために共に行動する国となった。今や我々は我々の運命を自ら決定し、他国との支持と協力を交わすことができる国となった」と述べた。文大統領が、世界経済を率いる主要先進国の集まりであるG7サミットに招待されたことを機に、かつて韓国が他国に運命を任せなければならなかった歴史を振り返ったということだ。

 文大統領は「保健、開かれた社会、気候環境など、テーマごとに世界の責任ある国が率直に意見を交わした。韓国も持続可能な世界のために国の格と国力に合う役割を約束し、特に先進国と開発途上国との間の架け橋の役割を強調した」とし「G7サミットの間、韓国国民を代表しているという気持ちで臨んだ。大韓民国を誇りに思う。心から感謝する」と述べた。文大統領はG7サミットを終えた後、国賓訪問のためにオーストリアのウィーンにこの日到着した。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/999215.html韓国語原文入力:2021-06-1408:48
訳C.M

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