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文大統領と菅首相、初対面…「互いに『会えて嬉しい』短いあいさつ」

登録:2021-06-14 02:53 修正:2021-06-14 07:51
G7サミット期間中のさらなる接触に関心
G7サミット出席のために英国を訪問中の文在寅大統領が12日(現地時間)、英国コーンウォール州カービスベイの二国間会談場の前で参加国の首脳たちと記念撮影を行った後、移動している=コーンウォール/聯合ニュース

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)出席をきっかけに、実現するかどうかに関心が集まっていた韓日首脳の接触について、大統領府は両首脳が顔を合わせ「会えて嬉しいと互いにあいさつを交わした」と明らかにした。しかし、両国関係の改善の方向性について真摯な意見の交換はなく、文字通り短くあいさつを交わしただけとみられ、13日まで続く今回のサミット期間中にさらなる接触が実現するのかが注目される。

 大統領府のパク・キョンミ報道官は12日(現地時間)、書面ブリーフィングを通じて、文大統領が米国のバイデン大統領、日本の菅義偉首相らとあいさつを交わしたことを明らかにした。特に昨年9月の就任後、一度も対面接触をしたことのない菅首相と顔を合わせたことについては「文大統領は、G7拡大首脳会議のセッション1の開催前に、カービスベイホテルで菅首相とも会い、互いにあいさつを交わした」と明かした。両首脳の接触は、招待国の公式歓迎式が開かれた同日午後3時30分から午後4時のセッション1の開始前までの合間に実現したとみられる。

 日本もこれを確認している。岡田直樹官房副長官は、日本の記者団に対し「韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が菅首相に歩み寄って、ごく短い時間、簡単なあいさつを交わしたと聞いている」と述べた。岡田副長官は「ごく短い」などの表現を使っていることから、両首脳は簡単なあいさつを交わしただけで、両国間の懸案についての深い意見の交換はなされていないとみられる。

 韓日の首脳は、これまでも国際会議への出席を機に予定になかった非公式接触を行ってきた。例えば文大統領は、日本が韓国を「ホワイト国」から排除し、韓国が韓日軍事情報包括的保護協定(GSOMIA)を終了すると決定したことで、両国関係が破局へと突き進んでいた2019年11月に、ASEAN+3首脳会議が開かれたタイのバンコクで、予定になかった安倍晋三前首相との接触を行っている。この時、両首脳はあいさつを交わした後、ソファーに座って11分ほど言葉を交わしている。

キル・ユンヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/999109.html韓国語原文入力:2021-06-13 10:50
訳D.K

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