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韓国、アストラゼネカワクチン接種一時停止…「60~64歳も第2四半期中に」

登録:2021-05-04 10:01 修正:2021-05-04 12:13
1次接種は26日まで一旦止め…第2四半期の接種対象を拡大
コロナワクチンの第1次接種者数が累積300万人を超え、ワクチン需給不均衡が発生している中、3日午前、ソウル龍山区の予防接種センターで医療陣がファイザー製ワクチンを注射器に注入している/聯合ニュース

 アストラゼネカ製ワクチンの残量が尽きることにより、政府が接種を実施する全国約2000カ所の委託医療機関の運営が今月9~26日の間停止される。27日以降は、委託医療機関を約1万4000カ所に拡大し、新規1回目の接種を再開することにした。ファイザー製ワクチンも今月初めに一部の予約を除いて3週目まで2次接種に集中する予定だ。ただし、政府は60~64歳の高齢層を第2四半期のコロナワクチン接種対象に新たに含め、5月下旬以降に1次接種を迅速に拡大する戦略を推進することにした。

 疾病管理庁は3日、第2四半期のアストラゼネカのワクチン接種対象の高齢層を当初の65~74歳(約494万人)から60~75歳(約895万人)に拡大するなどの内容を盛り込んだ「5月以降の予防接種推進計画」を、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が主導した特別防疫点検会議で報告した。これを受け、400万人にのぼる60~64歳の高齢層が6月初めに接種を開始する。高齢層のアストラゼネカのワクチン接種対象は1947年1月1日~1961年12月31日生まれの人だ。チョン・ウンギョン疾病管理庁長は「国内の65歳以上を対象に効果を分析した結果、アストラゼネカ1次接種の2週間後から86%の高い予防接種効果がある」とし「安全性の面でも60歳以上の反応申告率が0.1%と低く、稀な血栓症はまだ報告されていない」と述べた。

 5~6月中の予約日と接種開始の日程も確定した。予約は6日から始まるが、接種開始は最も早い日程で27日。70~74歳は6日、65~69歳は10日、60~64歳は13日に予約の受け付けを始める。接種開始は、65~74歳は今月27日、60~64歳は来月7日。このほか、幼稚園、保育園、小学校1~2年生の教師と保育人員の36万4000人は13日から予約でき、来月7日から接種を受ける。

 稀な血栓症の副作用のためにアストラゼネカのワクチン接種から除外された30歳未満のエッセンシャルワーカー(日常生活に必要不可欠な職種)など約19万人は、6月中にファイザーのワクチンの接種を受ける。また、30歳未満の軍将兵45万2000人は、ファイザーまたは導入交渉中のモデルナ、ノババックスのワクチンなどで軍病院や部隊で接種を受ける。コロナ予防接種対応推進団のキム・ギナム予防接種管理班長はブリーフィングで「幼稚園、保育園、小学校1~2年生の教師も、30歳未満はファイザーのワクチンを接種する予定」と述べた。

 一部のワクチン供給計画も具体化した。アストラゼネカ社と個別契約した723万回分が、14日から6月第1週までに順次供給される。キム・ギナム班長は「今月27日から(アストラゼネカの)接種を行う1万4000カ所の委託医療機関に、この14日から導入される物量を一度に集め、大規模に配送する予定」だと明らかにした。それまでは、現在残っているアストラゼネカワクチン34万5000回分でエッセンシャルワーカーへの接種を8日までに行うのがほぼ全部であり、これを除けば27日前までは新規の1次接種は事実上停止されるものとみられる。政府は、上半期中に当初の1200万人の接種を完了するとの目標をさらに上げ、1300万人以上の接種を行うと明らかにした。

キム・ジフン、ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/993743.html韓国語原文入力:2021-05-04 02:41
訳C.M

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