チョン・ウィヨン外交部長官が米国のアントニー・ブリンケン国務長官と3日(現地時間)、ロンドンで会談し、米政府が最近まとめた「北朝鮮政策の見直し」の結果について説明を受けた。両長官は21日に予定されている韓米首脳会談が成功裏に開催されるよう協力していくことにした。
チョン長官は同日午前、ロンドンのグロブナーハウスホテルでブリンケン長官との会談に先立ち、「ジョー・バイデン大統領の施政方針演説は世界だけでなく、韓国にとっても非常に肯定的で希望的だった」と言及し、最近まとめられたバイデン政権の北朝鮮政策の見直し結果について「歓迎」の意を示した。外交部は会談後、報道資料を発表し、「ブリンケンン長官が米国の北朝鮮政策の見直しの結果を共有」し、チョン長官は「バイデン政権の北朝鮮政策の見直しの結果が現実的かつ実質的な方向に決まったことを歓迎した」と明らかにした。両長官はまた、韓米両国が「朝鮮半島の完全な非核化および恒久的な平和定着のために引き続き緊密に協力し、21日に予定された首脳会談が成功裏に開催されるよう緊密に協力していく」と話をまとめた。
両長官はまた、両国間の主要懸案である、韓国の新南方政策と米国のインド太平洋地域構想間の連携と協力▽新型コロナ関連ワクチン分野における協力▽気候変動や民主主義などグローバルな懸案の解決などに向けた協力も強化していくことにした。韓米外相会談は3月17日のソウルに続き、1カ月半ぶり2回目の開催となる。
米国務省は会談後、ネッド・プライス報道官名義で資料を発表し、「韓米同盟がインド太平洋地域と世界の平和、安全保障、繁栄の要(linchpin)であることを再確認した」とし、両長官が「新型コロナや気候危機などグローバルな脅威に対処するため韓米協力の重要性を強調した」と伝えた。また両長官が「朝鮮半島の非核化に向けた韓米日3カ国協力を含め、共同の安全保障目標を維持し、発展させるために協力するという約束を強調した」と明らかにした。
これに先立ち、ブリンケン長官は日本の茂木敏充外相とも会談し、「北朝鮮の核および弾道ミサイルプログラムに対する憂慮を表明」すると共に、「朝鮮半島の非核化に向けた韓米日3カ国協力を通じて、このような問題を解決するという意志を再確認した」と、米国務省が明らかにした。
一方、同日午後には主要7カ国レベルでイラン及び北朝鮮問題を扱う主要7カ国(G7)の歓迎晩餐会も開かれ、注目される。招待国として訪問したチョン長官は出席対象ではないが、現地にいるため議論の内容を注視するものとみられる。
チョン長官は5日に韓米日外相会談に出席した後、茂木外相と初の韓日外相会談に臨む。韓日関係の悪化でチョン長官は今年2月の就任後、茂木外相と電話会談も行っておらず、外相としては今回が初顔合わせとなる。