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ソウル市長選、野党一本化へ…10年ぶりに帰還の元ソウル市長が候補に確定

登録:2021-03-24 10:35 修正:2021-03-24 11:03
パク・ヨンソン民主党候補と二者対決
4月7日のソウル市長補欠選挙で与党単一候補として共に民主党のパク・ヨンソン元中小ベンチャー企業部長官(左)と野党単一候補として国民の力のオ・セフン元ソウル市長が対決することになった/聯合ニュース

 「国民の力」のオ・セフン候補が4月7日に行われるソウル市長補欠選挙の保守野党陣営の単一候補に確定した。これで、パク・ヨンソン共に民主党候補とオ候補の与野党対決が完成した。国民の力は今回の選挙で勝利し、政権交代への道を開くと誓い、民主党はオ候補の過去のソウル市長時代の市政を問題視し、「古く、失敗した市長」との一番勝負を試みた。

 国民の力と国民の党は23日、二人の候補の競争力との適合度を問う候補者一本化の世論調査を行った結果、オ候補が国民の党のアン・チョルス候補を抑え単一候補に決まったと明らかにした。オ候補が党内選挙でナ・ギョンウォン前議員らを抑えた後、保守支持層が野党第1党の候補に結集した流れが、今回の勝利の要因になったと分析される。2018年のソウル市長選挙で落選したアン候補は、今回は一本化の手前で本選出馬を断念することになった。公職選挙法の規定により、両候補の具体的な得票率は公開されなかった。

 オ候補は同日、野党候補一本化発表直後に開いた記者会見で、「私は一本化で政権を審判し、政権交代の道を開くべきだという市民の皆さまの峻厳な命令に必ず従う」と述べた。また2011年に無償給食に関する住民投票取消の責任を負って辞任したことを取り上げ「この10年を重い気持ちで暮らした。胸の片隅にある重い石を少しは取り除き、再び躍動するソウル市として報いることができるよう、最後まで応援してほしい」と述べた。

 アン・チョルス候補も同日午後、記者会見を開き、「ソウル市民の皆さまの選択を尊重して謙虚に受け入れる」とし、「野党の勝利に向けてできる限り力を添えたい。国民が望んでいる政権交代への橋渡しを共にしていく」と明らかにした。アン候補は今後、オ候補側の共同選挙対策委員長を務め、支援に乗り出す予定だ。オ候補とアン候補は一本化交渉の過程で、どちらが勝っても勝利した候補の共同選挙対策委員長を務め、候補間政策を共有するなど協力を続け、究極的にはソウル市の共同運営に合意している。

 民主党は「ソウルの未来、パク・ヨンソン」と「古く失敗した元市長」の構図を作った。パク候補はこの日、ソウル陽川区(ヤンチョング)の韓国放送会館で開かれた韓国記者協会招請討論会で、オ候補が野党単一候補として確定したことについて「予想していたことなので大きな意味を感じない」とし、「李明博(イ・ミョンバク)前大統領とそっくりな候補になり、両手にぐっと力を込める状況」と話した。さらに「相手は条件付き出馬から始め、言葉を変え続けており、別の畑で事を成そうとしたがそれがだめになったためソウルに戻ってきた、二番煎じ、三番煎じの候補」だとし「時代は新しいソウル市長を望んでいる」と述べた。

 今回の再・補欠選挙運動は25日から始まり、事前投票は来月2~3日に行われる。

ソ・ヨンジ、チャン・ナレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/987964.html韓国語原文入力:2021-03-24 02:44
訳C.M

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