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「寺に不満があって」…韓国で寺院に放火した僧侶を逮捕

登録:2021-03-06 08:06 修正:2021-03-06 10:48
放火で大雄殿全焼の可能性大…警察「内部で争いがあったものと推定」
5日午後6時30分ごろ、全羅北道井邑市の内蔵寺の大雄殿で放火と推定される火災が発生した=全北消防本部提供//ハンギョレ新聞社

 全羅北道井邑市(チョンウプシ)にある内蔵寺(ネジャンサ)の大雄殿に火をつけた僧侶が警察に捕まった。

 全羅北道警察庁は5日、「内蔵寺の大雄殿の放火被疑者である僧侶のA氏(53)を現住建造物放火の疑いで現行犯逮捕し、経緯を調べている」と明らかにした。A氏はこの日午後6時30分ごろ、内蔵寺の大雄殿に火をつけた疑い。犯行にガソリンと推定される引火物質を使用したことが確認された。

 調査の結果、A氏は最近寺の関係者たちと軋轢が生じ、いさかいを起こしたことが確認された。警察は「現場にいた被疑者を検挙し、経緯を調べている。(他の僧侶たちと)内部的に争った後、不満を抱き、大雄殿に火をつけたものと推定される」と述べた。捜査に乗り出した井邑警察署は「具体的な犯行動機は被疑者の調査が終わった後に把握が可能になるだろう」と付け加えた。

 逮捕当時、A氏は飲酒した状態だった。犯行で大雄殿全体が炎に包まれ、全焼する可能性が高いと警察は伝えた。消防当局は管轄消防署の職員全体が出動する対応1段階を発令して鎮火に乗り出し、同日午後7時53分ごろ、大きな火は鎮火した。人命被害はなく、山火事にも広がることはなかったという。

 この日火災が起きた内蔵寺の大雄殿は、2012年10月に漏電によって発生した火災で全焼し、2015年7月に復元されていた。

5日午後6時37分ごろ、全羅北道井邑市の内蔵寺の大雄殿で放火と推定される火災が発生し、炎が上がっている=全北消防本部提供/聯合ニュース
5日午後6時37分ごろ、全羅北道井邑市の内蔵寺の大雄殿で放火と推定される火災が発生し、炎が上がっている=全北消防本部提供/聯合ニュース
パク・イムグン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/985657.html韓国語原文入力:2021-03-05 21:51
訳C.M

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