原文入力:2009-01-16午前09:01:26
物流 少ない予測値 経済性分析から排除
ソン・チャンソク記者
京仁運河事業の経済的妥当性を調査した韓国開発研究院(KDI)が運河を利用する物流量を推定する際に、いわゆる‘定性的’方式と‘定量的’方式によって予測値を各々出したにも関わらず、物流量が少ないと推定された定性的予測値は経済性分析から排除したと発表された。 定性的分析は需要者たちに運河利用可否をアンケート調査して算出するもので、定量的分析はこれを基礎に運賃や時間などの変数を反映させる方式だ。
15日<ハンギョレ>が入手した報告書原本によれば、開発研究院はコンテナ・鉄鋼・自動車・海砂それぞれの物流量に対して定量的推定値はもちろん定性的推定値も計算した。定性的推定(2030年年間物量基準)ではコンテナが976万トンで定量的推定値より34.4%も少なく鉄鋼(35万4千トン)と自動車(34万トン)も各々37.9%,43.3%ずつ物量が少なかった。海砂(1070万6千トン)だけが定量的推定値より7.0%多いのみだ。
しかし、開発研究院は定性的推定は「主観的偏向性がある」という理由で妥当性分析から排除した。これに対して開発研究院内部関係者も「定性的・定量的推定はすべて数値で計量化されるという意味で定量的であり、また全て質問と意見などを基礎にするという面で定性的であるのに、一方は主観的で他方は客観的だと片付けるのは行き過ぎ」と説明した。実際に開発研究院が2003年に政府の依頼で京仁運河妥当性調査をした時は自ら“主観的”と称した定性的方法で推定した。
政府は去る14日、開発研究院が分析した‘京仁運河妥当性再調査’報告書を公開し定性的推定値の部分を除いた要約だけを出した。開発研究院報告書原文は注釈で「定性的推定結果を信頼できないということを意味するのではなく、単に選択の問題」という但し書を付けていた。 ソン・チャンソク記者 number3@hani.co.kr