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「博士ルーム」性犯罪の共犯者「ブッタ」懲役15年、「キム・スンミン」懲役11年

登録:2021-01-22 02:58 修正:2021-01-22 07:05
「博士ルーム」運営者のチョ・ジュビン被告の裁判が開かれた昨年7月11日、ソウル中央地裁前でテレグラム性搾取共同対策委員会のメンバーが連帯の意味を込めた紐を結ぶパフォーマンスを行っている=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 テレグラム「博士ルーム」の運営者チョ・ジュビン被告(26)の共犯、「ブッタ」ことカン・フン被告(20)と、「キム・スンミン」ことH被告(28)が一審で重刑判決を受けた。

 ソウル中央地裁刑事31部(チョ・ソンピル裁判長)は21日、青少年性保護法違反などの疑いで起訴されたカン被告とH被告に、それぞれ懲役15年と懲役11年を言い渡した。また、性暴力治療プログラムの履修、個人情報の公開、障害者福祉施設への就業制限などを命じた。しかし検察による位置追跡電子装置(電子足輪)装着命令要請は「電子装置装着まで行うほどの必要はないと思われる」として、受け入れなかった。

 「ブッタ」ことカン被告は、チョ受刑者らと共謀し、女性を脅迫して性搾取物を制作し、営利目的でテレグラムで配布したとして起訴されていた。公職選挙法違反の疑いで起訴されたユン・ジャンヒョン前光州(クァンジュ)市長に近づき、裁判長の秘書官になりすまして1000万ウォン(約94万1000円)を受け取った疑い、犯行の収益金として提供された暗号通貨を両替してチョ受刑者に渡した疑いも受けている。「キム・スンミン」ことH被告は、チョ受刑者の指示で女性に性的暴行を加えようとしたが未遂に終わり、性搾取物を作ってチョ受刑者に渡した疑いなどで起訴されていた。

 裁判所はカン被告に対し、「若い女性を奴隷化して所有物としてもてあそび、博士ルームを利用した人々の性的欲求を満たして、仮想空間に歪曲された性文化を定着させた。被害者の個人情報を公開し、性搾取物を流布させ続けることで、いつ回復するか分からない被害を与えた」としつつも、「満19歳の若さで罪を犯したという事情、家庭および学校での生活態度を見ると、長期間の受刑生活を送れば矯正される事情がなくはないと考えられる」と述べた。続いて「カン被告はチョ受刑者の博士ルームを管理し、被害者を誘引し、犯罪収益金を両替・伝達し、本質的に寄与したことから、共同正犯に当たる」とし「カン被告が博士ルームを管理することになった動機はチョ受刑者の脅迫ではなく、自ら犯罪集団に加担したものと判断した」と付け加えた。

 H被告については「いわゆる『オフラインの出会い』でわずか15歳の被害者を強姦しようとし、その映像を撮影して流布した。不特定多数の娯楽のため、児童・青少年の性的自己決定権を侵害した」としつつも「犯罪集団が成立するかどうかを除いた残りの事実関係を自白するとともに、ひとり親である母親の献身的な養育の下で成長し、母親との絆が厚く維持されているとみられ、再犯の可能性は大きいとは考えられない」と判断した。

 ソウル中央地裁は昨年11月の一審でチョ受刑者に懲役40年を言い渡している。ともに起訴された巨済(コジェ)市役所の元公務員C被告は懲役15年、元公益勤務要員のK被告は懲役13年を言い渡されている。博士ルーム有料会員のL被告とC被告はそれぞれ懲役8年と7年の判決を受けている。未成年者の「太平洋」ことL被告は長期10年、短期5年を言い渡されている。

チョ・ユニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/979759.html韓国語原文入力:2021-01-21 11:53
訳D.K

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