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文大統領「最後の1年で朝米、南北対話の突破口を開け」

登録:2021-01-22 02:56 修正:2021-01-22 07:26
NSC全体会議・外交統一国防業務報告
文在寅大統領の主宰により21日午後に大統領府で開かれた国家安全保障会議(NSC)の全体会議、兼、外交安保部処業務報告に、チョン・セギュン首相やカン・ギョンファ外交部長官らが出席している/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、膠着状態にある朝米、南北対話の新たな突破口を開くよう外交安保部処に指示した。文大統領は21日、大統領府で外交部、統一部、国防部から業務報告を受け、「ハノイ会談決裂後の長い膠着状態を一日も早く終わらせ、朝米対話と南北対話の新たな突破口を開き、平和の時計が再び動きだすよう最善を尽くしてくれることを願う」と述べた。文大統領は「焦ることはないが、我が政府に与えられた最後の1年という覚悟で臨んでほしい。朝鮮半島の運命の主役として、南北関係の進展と平和プロセスの推進力を確保するために、より主導的な姿勢で各部処が協力してほしい」と注文した。さらに文大統領は「朝鮮半島平和プロセスは選択ではなく、絶対に進まねばならぬ道だ。意志があるところに道がある」と付け加えた。

 新たに発足したジョー・バイデン米政権との協力も強調した。文大統領は「政府は米国のバイデン新政権とともに、朝鮮半島平和プロセスの進展に向けて緊密な協力を続けるだろう。北朝鮮とも対話と協力の道に戻るため最善を尽くしていく」と述べた。また「政府は確固たる韓米同盟をもとに、変化する国際秩序と安保環境に対し、より能動的かつ主導的に対応していくことで、韓米同盟をより包括的かつ互恵的な責任同盟へと発展させていく」と述べた。

 中国や日本などの周辺国との友好関係も強調した。中国については「来年は国交正常化30周年を迎えるため、一層発展した関係へと向かう基盤」を作ると述べた。日本については「未来志向的な関係へと発展させる」との基調の下、今年の東京五輪を「韓日関係改善と北東アジアの平和の進展の機会としなければならない」と述べた。この日の業務報告は、国家安全保障会議の全体会議を兼ねて行われた。会議には、文大統領とチョン・セギュン首相、パク・チウォン国家情報院長、ソ・フン国家安保室長、ソ・ジュソク国家安保室第1次長、キム・ヒョンジン国家安保室第2次長らが出席する中、カン・ギョンファ外交部長官、イ・イニョン統一部長官、ソ・ウク国防部長官が報告を行った。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/979823.html韓国語原文入力:2021-01-21 16:47
訳D.K

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