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「韓国のCO2排出量、世界9位」…前年より順位が一つ下がる

登録:2020-12-14 05:08 修正:2020-12-14 09:08
国際科学者グループ「グローバルカーボンプロジェクト」分析結果 
2016~18年は3年連続で8位…昨年は9位で「改善」
温室効果ガス排出の主犯として評価される石炭火力発電所=ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 韓国の2019年の二酸化炭素(CO2)排出量が世界で9番目に多かったという国際科学者グループの分析結果が出た。2018年の世界8位から1階段下げた順位だ。

 世界各国の炭素排出量を追跡する国際科学者グループ「グローバルカーボンプロジェクト」(GCP)が公開した資料によると、韓国は昨年、化石燃料とセメントの生産過程などで6億1100万トンほどのCO2を排出し、世界9位のCO2排出国となった。

 世界最大の温室効果ガス排出国として知られる中国は昨年101億7500万トンを排出し、世界1位だった。2位は米国(52億8500万トン)、3位はインド(26億1600万トン)だった。 日本は11億700万トンのCO2を排出して5位だった。

グローバルカーボンプロジェクトのウェブサイトより//ハンギョレ新聞社

 韓国の昨年の温室効果ガス排出量は、2018年の6億3500万トンから減少した値だ。2010年から過去10年間で、韓国の年間CO2排出量は2012年と2014年を除き毎年増加し、昨年に入り初めて減少した。減少幅も2014年の500万トンから2400万トンに増えた。世界順位も、2016年から2018年まで3年間連続8位に留まっていたが、9位と一段低くなった。

 ただし、気候運動団体は、地球温暖化による気候危機を防ぐには、このような減少幅では足りないと指摘する。

 今回の資料を分析した気候変動行動研究所は、「国連気候変動に関する政府間協議体(IPCC)の1.5℃特別報告書によれば、地球の年間CO2排出量は、2030年までに2010年の排出量比で45%減らなければならない」と述べた。続いて、「韓国がこれを満たすには、2030年のCO2排出量を3億1128万トンに縮小しなければならない。昨年排出されたCO2の量をその水準にまで減らすには、今後毎年、前年比で5.95%削減しなければならない」と述べた。

 2018年にIPCCは『1.5℃特別報告書』で、「地球の温度上昇を1.5℃に制限するには、全世界が温室効果ガス排出量を2030年までに2010年比で45%減らし、2050年までにカーボンニュートラル宣言をしなければならない」と勧告している。

キム・ミンジェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/973978.html韓国語原文入力:2020-12-13 18:43
訳M.S

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