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韓国外交部、日本のベルリン「少女像」撤去の圧力は「自ら示した謝罪・反省に逆行」

登録:2020-10-09 10:04 修正:2020-10-09 11:47
12・28韓日合意の主要内容を挙げ、撤去を圧迫する日本を牽制
先月28日(現地時間)、ドイツのベルリン市で行われた平和の少女像の除幕式で、ドイツの女性団体「コラージュ」(勇気)のメンバーが平和の少女像の横で記念撮影をしている=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 外交部が先月末、ドイツ・ベルリンに設置された「平和の少女像」に撤去圧力を加える日本政府の動きについて、「自ら明らかにした責任の痛感と謝罪・反省の精神に逆行する態度」と批判した。

 外交部のキム・インチョル報道官は8日の定例ブリーフィングで、日本政府の少女像撤去の圧力についての質問を受け、「平和の少女像は厳然たる歴史的事実に関する追悼・教育のため、民間が自発的に設置した造形物だ。これを人為的に撤去しようと政府が関与することは、問題解決に決して役に立たず、日本自ら明らかにした責任の痛感と謝罪・反省の精神にも逆行する態度だ」と批判した。しかし、韓国政府が外交的に対抗するのかという質問には「民間の自発的な動きに政府が外交的に関与するということは望ましくない。関連事項を注視している」とだけ述べた。

 これに先立ち、先月28日、在ドイツ韓国人が中心となった民間団体「コリア協議会」はドイツの女性人権団体と協力し、ベルリン市ミッテ区の公共の敷地に平和の少女像を設置した。すると、当時欧州歴訪中だった茂木敏充外相は1日、ドイツのハイコ・マース外相と40分間テレビ会談を開き、これに対応する動きを見せた。茂木外相は6日の定例記者会見で、当時、少女像の撤去を要求したという事実を明らかにし、「ベルリンという街は東西分裂から一つのベルリンが生まれ、様々な人が行き交う共存する街になった。そのベルリンの街にそういった像が置かれることは適切ではないと思う」と述べた。

 今回設置された少女像は、ベルリン地方自治体に芸術作品として設置申請を出し、「1年間設置する」という条件で許可を受けた。そのため、設置継続のためには1年ごとに許可更新が必要だ。

 この日、外交部が言及した「責任の痛感と謝罪・反省の精神」とは、2015年末の12・28慰安婦問題韓日合意を意味するものとみられる。当時、岸田文雄外相は、当時の安倍晋三首相の発言を代読する形で「慰安婦問題は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から、日本政府は責任を痛感している。安倍首相は日本の内閣総理大臣として改めて、慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し心からおわびと反省の気持ちを表現する」と述べた。

キル・ユンヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/964980.html韓国語原文入力:2020-10-08 16:13
訳C.M

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