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個人情報を無断で公開…「デジタル刑務所」運営者の30代男性をベトナムで検挙

登録:2020-09-24 02:18 修正:2020-09-24 08:25
警察、22日にベトナムのホーチミンで検挙 
韓国に送還後、取り調べへ
「デジタル刑務所」ホームページより//ハンギョレ新聞社

 韓国警察は、性犯罪者の個人情報を公開する過程で、罪のない人々に被害を与えて物議を醸した「デジタル刑務所」の運営者をベトナムで検挙した。

 警察庁は23日、「インターポールの国際協力捜査を通じ、『デジタル刑務所』の運営過程で個人情報を無断で掲載した30代男性A容疑者を、22日午後8時ごろ、ベトナムのホーチミンで検挙した」と発表した。警察の説明を総合すると、A容疑者は今年3月からデジタル刑務所ホームページとインスタグラム・アカウントを作成・運営し、デジタル性犯罪や児童虐待の被疑者などの個人情報を無断で掲載した疑い(情報通信網法上の名誉毀損)が持たれている。

 検挙は、警察の追跡開始から20日で実現した。警察は、A容疑者が昨年2月にカンボジアへ出国していることを考慮してカンボジア・インターポールと協力捜査を行っていたが、その後ベトナムへ行ったとの情報を入手したため、ベトナムの「韓国人事件専門部署」に検挙を要請した。ベトナムの捜査チームは、A容疑者の隠れ家を把握してCCTV(監視カメラ)の映像を確保。これを確認した韓国警察は、事件の被疑者として特定したという。A容疑者は帰宅途中にベトナム警察に検挙された。警察関係者は「(デジタル刑務所に)個人情報が公開され、潔白を主張して死亡する被害者まで出たことで、重大事案だと判断し、積極的な措置を取った」と説明した。

 警察は、A容疑者を韓国に送還させ取り調べを続ける方針だ。警察関係者は「新型コロナの状況を考慮し、日程を決めてからA容疑者を送還し、逮捕令状を執行する予定だ。共犯の有無などについてもさらに調べていく」と述べた。大邱(テグ)警察庁サイバー捜査隊も、デジタル刑務所に関する告訴事件などを巡り、全面的な捜査を行っている。

ペ・ジヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/963364.html韓国語原文入力:2020-09-23 17:04
訳D.K

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