ドイツが今年米国で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議への韓国の参加を歓迎すると明らかにした。しかし、G7の枠組みを拡大し正式メンバーとして受け入れる問題に対しては「深い議論が行われなければならない」と留保の反応を見せた。
ドイツのハイコ・マース外相は10日、ベルリンでカン・ギョンファ外相との会談を終えた後に行われた記者会見で「韓国は世界的に極めて重要な国であり、我々と価値を共にするパートナーだ。したがって(韓国のG7参加を)歓迎する」と述べた。しかし、G7の枠組みを拡大する問題に対しては「G8だったロシアを再び受け入れる考えはない。ロシアの場合、(2014年3月に敢行した)クリミア半島併合とウクライナ東部紛争を先に解決しなければならない」と述べた。ロシアはこの事件の後、G8から除名された状態だ。
マース外相は続けて「G7の拡大とG20体制について、国際社会で深い議論が行われなければならない。国連安全保障理事会の現在の体制も、現実を反映しているのかよく調べてみなければならない」と付け加えた。G7拡大とドイツの念願である国連安保理の常任理事国への進出問題を連携させるという構想を明らかにしたわけだ。
肝心の米国のドナルド・トランプ大統領は、話だけが先走りしている今年のG7首脳会議を、11月3日に予定されている米大統領選挙の後に先延ばしする構想を明らかにした。トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで会議開催の時期を尋ねられると「9月にしようとしたが、(大統領)選挙後のいつかに行う方向に気持ちが大きく傾いた」と述べた。
トランプ大統領がこのように判断したのは、ほとんどの加盟国がロシアのG7復帰に反対しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で首脳たちが対面の行事を敬遠しているためだと分析される。今年のG7首脳会議については、トランプ大統領が5月末にG7に韓国・ロシア・インドなどを加え、「G11あるいはG12を作ろう」という構想を明らかにした後、関連国の間で激しい賛否の議論が行われている。