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ソウルで再び集団感染発生…コーヒー専門店で9人、釜山では経路不明の感染者も

登録:2020-08-03 06:12 修正:2020-08-03 07:35
釜山港に停泊したロシア船舶から船員たちが移送されている//ハンギョレ新聞社

 週末の間、ソウルと釜山(プサン)で感染経路不明の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が発生し、関係当局が疫学調査を進めている。韓国国内の新規感染者数は二日連続で一桁で、安定した傾向を示しているが、夏休みシーズンを迎え、COVID-19が再拡散しかねないという懸念も高まっている。

 中央防疫対策本部(防対本)は2日、ソウル江南区(カンナムグ)「ホリーズコーヒー」宣陵(ソンルン)駅店、瑞草区(ソチョグ)の「良才豚足ポッサム」と関連し、先月27日から同日正午まで、合わせて9人の感染が確認されたと発表した。最初の感染者の感染経路は把握されていない。防対本は「ホリーズコーヒーを訪問した感染者が瑞草区の良才豚足ポッサムを訪問して広がったものと推定される」とし、深層疫学調査を行っていることを明らかにした。

 釜山では、感染者と接触履歴のない40代1人の感染が前日に確認された。釜山市は「感染経路が把握できず、『その他』に分類した状態」だと明らかにした。これと関連し、釜山港に停泊中のロシア船舶から船舶修理業者を通じて地域社会にウイルスが広がった可能性が指摘されている。先月8日入港したロシア遠洋漁船ペトロ1号では、船員2人が追加で陽性判定を受け、累積感染者数が46人に増えた。

 9人の感染者が出た江原洪川(ホンチョン)のキャンプ場と関連しては、接触者102人のうち68人が陰性判定を受け、残りは検査が行われている。キャンプ場を訪れた人の一部は、マスクを付けずに買い物をしており、キャンプ期間中、6家族が一緒に食事をするなど防疫規則をきちんと守らず、追加の感染者が出る可能性もある。

 ただし、全般的な患者の発生推移は安定傾向にある。2日午前0時基準で、国内での発生は8人、海外からの流入は22人だ。中央災難安全対策本部(中対本)が行ったこの2週間(7月19日~8月1日)の危険度評価で、1日平均の国内患者の発生は16.9人で、以前の2週間(21.4人)より4.5人減少した。パク・ヌンフ中対本第1次長は「今回の休暇シーズンの防疫勝敗が下半期のCOVID-19管理の重要な分水嶺になるだろう」と述べた。

 これに先立ち、中対本は各地方政府に地域に合わせた防疫対策を樹立するよう呼びかけた。一例として33の海水浴場が開場した忠清南道は、海水浴場訪問者の体温を測定し、手首にバンドを着用するようにしている。また、忠清南道の大川(テチョン)海水浴場では、防疫要員がCOVID-19への露出を減らすため、前日から自動化された機器で車両搭乗者の体温を確認する「発熱チェックゲート」を運営している。

チェ・サンウォン、チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/area/area_general/956129.html韓国語原文入力:2020-08-03 02:43
訳H.J

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