原文入力:2009-12-01午前07:40:42
ハンナラ‘施行猶予’仲裁案…韓国労総も立場 旋回
民主労総, 韓国労総を強力批判 "共助破棄検討"
ナム・ジョンヨン記者,チェ・ヘジョン記者
韓国労働組合総連盟(韓国労総)が来年からの施行を控えた複数労組許容と労組専従者賃金支給禁止と関連し、既存の立場から旋回した協議案を出し、ハンナラ党が複数労組許容時期の3年猶予を核心とする仲裁案を提示し、労使政交渉が新局面を迎えている。韓国労総と韓国経営者総協会(経総)は来る2日まで交渉を行い合意案を出すこととした反面、全国民主労働組合総連盟(民主労総)は立場を変えた韓国労総を批判し共助破棄手続きを踏んでいる。
■韓国労総 立場 急旋回
チャン・ソクチュン韓国労総委員長は30日昼、国会政論館で記者会見を要請し「自律的な専従者給与問題解決を前提に法の廃棄または施行のための準備期間を提案する」と明らかにした。これは来年施行される複数労組許容と労組専従者賃金支給禁止を事実上猶予しようという提案だ。
チャン委員長は複数労組について「企業内部で労組間に死活をかけた組織競争が不可避となり、闘争的な労組が支配する時代になる」として、既存の態度を変え事実上反対の意向を明らかにした。専従者賃金問題については「これ以上、労使間の争点とならないよう労組自ら改革する」としつつ「専従者給与を自ら負担するよう組合財政を拡充するなどの努力を傾ける」と明らかにした。
この間、韓国労総は民主労総と共に複数労組を全面許容し、専従者賃金禁止条項を労働組合法から削除しなければなければならないと主張してきた。
■合意可能だろうか
韓国労総の立場が変わりアン・サンス ハンナラ党院内代表はこの日午後、チャン委員長とイム・テヒ労働部長官,キム・ヨンベ経総副会長などを呼び、労使政4者会談を開いた。シン・ソンボム院内スポークスマンは会談直後のブリーフィングで「アン代表が韓国労総と経総に2日までに合意することを要求した」とし「合意できない場合、党が準備した案で行くという意向を明らかにした」と伝えた。
ハンナラ党仲裁案は韓国労総の立場では大部分の傘下労組で専従者賃金を確保でき、経総としては複数労組許容時期を先送りすることにより各々実利を得られる方案であるため、両者が仲裁案を土台に交渉する場合その展望は暗くないと見られる。労働部は労使が持ってくる合意案を見て判断するという態度だが、これを拒否して局面を壊すことは負担となる状況だ。このため一部ではすでに韓国労総と経総,ハンナラ党が暫定合意をしたのではないかという観測も出ている。
民主労総はこの日午後、緊急記者会見を行い「複数労組は有不利を問い詰める利害関係の問題ではなく、人権と平等,自由などと同じ労働者の基本的な権利に関する問題」として「韓国労総の立場旋回は全体労働者に大きな失望を抱かせる行為」と非難した。
ナム・ジョンヨン,チェ・ヘジョン記者fandg@hani.co.kr
原文: 訳J.S