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ソウル・京畿・慶尚北道などで589校が登校延期…大半が「感染拡大の予防措置」

登録:2020-05-28 06:20 修正:2020-05-28 08:25
仁川市富平区・桂陽区管内の学校は 
28日から来月2日まで遠隔授業
今月27日、前日に新型コロナウイルス感染症患者の発生で閉鎖されたソウル恩平区の延恩小学校の入り口に貼られていた新入生歓迎の花の飾りが、雨で濡れて落ちている//ハンギョレ新聞社

 27日から登校が予定されていた小・中・高校のうち589校の登校が再び延期された。ソウルや京畿道富川市(プチョンシ)、慶尚北道亀尾市(クミシ)などで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染拡大の懸念が高まったためだ。本来ならこの日から全国の高校2年生と中学校3年生、小1・2、園児ら237万人が登校・登園し、授業を受ける予定だった。

 教育部は同日午後、ブリーフィングを行い「(今月20日の高校3年生の優先登校に続き)第1段階登校再開初日の27日午後1時30分基準で、全国2万902校(幼稚園を含む)のうち561校が登校日を延期した」と発表した。地域別では、ソウルが111校、仁川市(インチョンシ)が1校、京畿道が256校、大邱市(テグシ)が6校、慶尚北道が185校、慶尚南道が2校などだ。これに加え、忠清南道天安市(チョナンシ)と牙山市(アサンシ)でもそれぞれ18校と10校が登校を見送った。

 ソウルでは、美術教室の講師から幼稚園生が感染した江西区(カンソグ、12校)や学童保育教室に通った小学生の感染者が出た恩平区(ウンピョング、58校)、仁川の塾講師関連の7次感染事例が発生した城東区(ソンドング、26校)などで、追加で登校が見送られた。京畿道の場合、物流センターを中心とした感染が相次いでいる富川(251校)に続き、家族全員の感染が確認された九里(クリ)の5校が登校日程を変更した。28日に登校中止が予告された学校もある。仁川市教育庁は同日、「多数の感染者が発生した富川の物流センターと地理的に隣接した富平区(プピョング)と桂陽区(ケヤング)管内のすべての特殊学校・小中高校・幼稚園243校(高3を除く)について、28日から来月2日まで遠隔授業に切り替える」と発表した。

 教育部は「ソウルや京畿、亀尾など地域社会での感染が学校内に広がらないよう、先制的・予防的に登校延期の措置を取ったケースが多い」と述べた。ユ・ウンヘ社会副首相兼教育部長官は同日、「現在の管理体系の中で登校授業ができなければ、今年1年はまったく登校授業ができないという状況が生じかねない」とし、全体的な登校日程の調整を計画していないことを示唆した。

チェ・ウォンヒョン、イ・ユジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/946797.html韓国語原文入力:2020-05-28 02:10
訳H.J

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