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[インタビュー]ユン・ミヒャン「条件に合うと判断…建築費が多くかかったと聞いて」

登録:2020-05-18 06:10 修正:2020-05-18 16:28
[単独インタビュー] ヒーリングセンター購入関連疑惑を釈明 

購入過程は? 
「ソウルで適切な所は購入が難しく 
共同募金会と協議して京畿道に… 
売却による相場差益は考えていなかった 

活用されなかったとの指摘? 
「市民団体などが利用…『ペンション』ではない」 
「信じて任せられる人がおらず、父に管理を頼み 
私益目的ではなかったが、弁解の余地はない」
共に民主党当選者のユン・ミヒャン氏が正義連理事長時代の今年1月8日昼にソウル鍾路区で開かれた第1421回水曜デモで経過報告をしている=イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 共に民主党当選者のユン・ミヒャン氏が17日、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)が運営した京畿道安城(アンソン)の「癒やしと平和が出会う家」(ヒーリングセンター)を巡る高価購入疑惑などについて口を開いた。彼女は同日、ハンギョレとの電話インタビューで「ヒーリングセンターの敷地のために様々な所を調べたが、予算の限界で適切な所を長期間探すことができず、該当の住宅を購入した」とし、「不動産差益を考慮したのではなく、未来世代の教育と被害者の癒やしに最もいい場所を求めようとした」と明らかにした。続いて「振り返ってみると、不十分な点が多かった」と謝罪しながら「ただし、過去30年以上活動するなかで個人的な利益を得ようとしたことはなかったという本心だけは耳を傾けていただきたい」と求めた。

-京畿道安城のヒーリングセンターの購入過程は?

=当初はソウル麻浦区(マポグ)の「戦争と女性の人権博物館」近くにヒーリングセンターを設けようとした。ハルモニ(おばあさん)の住居の役割だけでなく、博物館と連携した教育プログラムなどがヒーリングセンターの目的だったから。実際、念頭に置いていた住宅もあった。当時の様々な協議の末に、現代重工業が10億ウォン(約8700万円)を社会福祉共同募金会(共同募金会)を通じて指定寄付をすることになった。ところが10億ウォンでは、当初念頭に置いていた所はもちろん、ソウルで適切な所を購入するのは難しかった。建物を購入すれば10億ウォンが支給される仕組みで、追加募金で土地を用意することもできなかった。共同募金会側に事情を説明すると、担当者が「共同募金会でもこのような大きな金額が指定寄付されたことはなく、事業が推進されない場合は監査から指摘されることもあり得るので、必ず推進しなければならない」と言われた。また「建物を買えば事業費の支給が可能になる。敷地は必ずしもソウルでなくても郊外周辺で問題ない」と言われた。それで京畿道側を調べ始めた。事業推進の段階ごとに現代重工業・共同募金会と協議して事を進行した。

-ヒーリングセンターを相場より高く買い取ったとの主張が出ている。

=適切な所を求めるために京畿道のほとんどの場所を訪ねた。京畿道の利川(イチョン)、安養(アンヤン)、水原(スウォン)、江華(カンファ)まで行った。良い所は大部分が10億ウォンを超えた。それで私と当時事情をよく知っていた夫が、周辺にあちこち推薦をお願いしたりもした。安城新聞のイ・ギュミン代表(共に民主党当選者)もそのうちの一人で、イ代表の紹介でKさんに会って住宅を購入することになった。Kさんはその日初めて会った。実際の家を見てみると、周囲が山で、静かで家も良かった。Kさんが自分と親が一緒に暮らすために建てた家だとのことで、レンガや壁紙などは全部良い材料で丈夫に作られ、建築費が多くかかっているという説明を受け、資材などを確認してみた結果、事実だった。当初、先方で提示した金額からさらに割り引くことができるとも言われた。既に私たちが見た所や使用目的を考慮すると、高かったとは思わなかった。もちろん、現在議論になっているように、相場に対する考えは違うことはあり得ると思う。ただし私たちはずっと活用するつもりだったので、売却を通じた相場差益を考えてはいなかった。ヒーリングセンターの目的に適合して予算内で執行が可能かが重要だった。

-十分に活用されなかったとの指摘がある。

=開所後しばらくの間はハルモニたちとプログラムも進めて、ハルモニと若者たちの出会いの場所としても活用された。そうするうちに2015年の韓日日本軍「慰安婦」問題合意が発表され、それに反対する戦いをずっと続けていかなければならなかった。ヒーリングセンターを安定的に運営する活動家がいなかった。それでも空けておくだけにはできないので、「水曜デモ」などに連帯する市民団体が自らのプログラムを進行する時に使用できるようにしようという議論になった。平和のための連帯強化を目的にヒーリングセンターを維持したかった気持ちがあったからだ。ただし、その回数は多くなかった。ペンションのように使ったのではない。連帯する市民団体の会員が個人的に使いたいと言ってきた場合には許可しなかった。

 -父親がヒーリングセンターを管理して、月に120万ウォン(約10万円)ほどを受け取っていたのも議論になっている。

=活動家が直接管理することができないので、信じて任せられる人が必要だった。妙案がなかったが、挺対協の運営委員会で父の話が出た。父は当時、京畿道華城(ファソン)のある食品工場で工場長をしていた。お願いしたところ、はじめは「そこで暮らさなければならないのか」と尋ね、躊躇していた。それで「代案がない」と話すと「分かった」と言って仕事を引き受けてくれた。初めは人件費が120万ウォンだったが、売却が具体化した2018年以後は管理費の50万ウォン(約4万3000円)だけが支給された。

-家族が引き受けたのは問題との指摘が出ているが。

=弁解の余地はない。今考えてみると、人件費を十分に策定して正式な管理者を置かなければならなかったと思う。ただし、財政に余裕がない市民団体の状況上、特別なプログラムがない所に人件費を多く使うことはできないと思った。月120万ウォンだったが、金額を見ても分かるが、私益を得るための目的ではなかったという点だけは認めてもらいたい。水原から日曜日に出勤・金曜日に退勤して一生懸命仕事をしたし、過ごす環境も劣悪だった。他人だったら、ヒーリングセンターの部屋の一つを居住用に使わせようとしたはずだ。しかし、私の父だったので、むしろそうすることができなかった。それで倉庫として使われたコンテナに泊まってもらうようにした。父にはひどいことをしてしまったわけだ。父はヒーリングセンターで働いてからわずか1年で胃がんになり手術を受けた。その前年の健康検診では何も異常がなかったのに…娘としては申し訳ない気持ちが強かったが、他に引き受ける人もおらず、その後も続けて管理をしてきた。

-最後に言いたいことは。

=振り返ってみると、不十分な点が多かったようだ。犠牲だけで全てが正当化されることはできないということを最近よく考える。より徹底すべきであった。このように大きな議論になったことに対して申し訳ないと言いたい。ただし、30年以上活動するなかで個人的利益を得ようとしたことはなかったという本心だけは、耳を傾けてくださるようお願いしたい。

チョン・ファンボン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/945303.html韓国語原文入力:2020-05-17 21:05
訳M.S

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