国防部普通軍事裁判所は2日、職権を乱用し、部隊員たちにセウォル号遺族を査察させた容疑で起訴されたソン・ジョンス前韓国軍機務司令部(機務司)第1処長に懲役1年6カ月、パク・テギュ前第1処第1次長に懲役1年を言い渡した。
裁判所はこの日、彼らが職務権限の行使を通じて部隊員たちにセウォル号遺族の動向を把握させた事実が認められるとともに、彼らの地位や役割などを考慮すると共謀関係も認められるため、職権乱用権利行使妨害罪が成立すると明らかにした。
彼らは裁判で、自分たちの行為は職権乱用には当たらず、機務司など他の関係者との共謀関係も認められないとして容疑を否認したが、受け入れられなかった。
ソン前第1処長らは2014年、機務司にセウォル号タスクフォース(TF)が設置された当時、現場支援チーム長などを務め、部隊員らにセウォル号遺族を査察させ、彼らに対する否定的な世論などを形成させた容疑がもたれていた。
すでに普通軍事裁判所は昨年12月、セウォル号惨事当時、610機務部隊長だったソ・ガンウォン前機務司参謀長に対し、同じ容疑で懲役1年を言い渡している。