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ソウルメトロ ‘病気でも運転しろ’

原文入力:2009-01-14午前12:37:15
機関士たち 病休時は人事・経済的不利益
松葉杖・ギブスしたまま勤務 ‘安全事故危険’

チョン・ユギョン記者

←ソウルメトロの病気休暇管理指針の主要内容

ソウル地下鉄1~4号線を運行するソウルメトロが体が痛くて病気休暇届けを出した乗務員らに人事上不利益を与えたり病気休暇日数を事実上制限して論議をかもしている。

ソウルメトロは去る9日ソウル,シンダプ・トンデムン・シンジョン・サンゲなど8事業所に社長名義で‘乗務分野 病気休暇 管理指針 履行徹底’という題名の公文書を送った。メトロは指針で「乗務分野の常習病気休暇根絶のために各所属長は管理に徹底を期することを望む」とし、事業所別病気休暇使用日数と縮小目標,管理指針などを提示した。管理指針は△病気休暇者に対しては所属長が直接管理し△勤務評定時最下位評定など人事上不利益を反映し△病気休暇者に対しては代替勤務を制限し△病気休暇管理実績を経営および所属場評価に反映することなどだ。

ソウルメトロ側は「乗務分野に病気休暇乱用者などによる弊害が多く公社次元で昨年から常習的病気休暇を減らすための対策を用意し施行中」として「今年も他の事業所に比べて病気休暇者比率が高い一部事業所に病気休暇管理を徹底的にしろとの指針を送った」と明らかにした。

メトロ労組と乗務員らは「人事上の不利益のために、体が痛い患者たちが無理に電車に乗務している」として「労働者の健康権を脅かす新種の労働統制で安全運行を威嚇する処置」として強く反発している。実際ソウル,シンジョン事業所の場合、機関士J氏は昨年11月手をケガしたが病気休暇届けを出すことができずギブスをした状態で電車を運行している。また別の機関士Z氏は昨年、膝靭帯をケガして一ヶ月間病気休暇を使った後、これ以上病気休暇を使うことができなくて松葉杖をついて出勤して数ヶ月間電車を運行した。チャン・キヒョン ソウル地下鉄労働組合法規部長は「昨年300人余りの職員らが事実上解雇の前段階であるサービス支援団に発令が出たが、主に労災に遭ったり病気休暇届けを出した人々」として「解雇に対する不安感のために簡単に病気休暇を出すことはできない」と話した。更に公社側指針は‘医師の診断書がある場合1年に30日を病気休暇として使える’という団体協約違反だと労組側は指摘した。

病気休暇者たちは病気休暇期間と回数により代替勤務の制限を受けるなど経済的不利益も甘受しなければならない。指針は年間7日以上または5回以上、病気休暇を使った者は1年間、代替勤務をできないようにしている。チャン・キヒョン部長は「他の機関士が月次休暇や年次休暇まどを使う時、代わりに勤務する代替勤務は相対的に高い手当てを受け取る」として「代替勤務手当てを受けたいなら、一日でも病気休暇を出してはいけないというわけ」と話した。

これに対してメトロ側は「常習的に病気休暇を使う人々によって善意の被害者が発生するので休日代替勤務を制限した」として「人事上の不利益は常習的な病気休暇者に限定されたものであり国民の血税浪費を減らすための趣旨」と説明した。これに対してナ・ミョンホ ソウル地下鉄労働組合教育部長は「機関士たちは不規則な勤務,連続長時間運転などの業務特性から他の部門より病気休暇需要が多い」として「無理な病気休暇縮小で、患者が電車を走らせてややもすると事故に繋がりかねない」と話した。 チョン・ユギョン記者 edge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/333151.html

原文: 訳J.S