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消費者‘カモ’扱いしたKT

原文入力:2009-11-20午後07:00:49
付加サービスこっそり組み入れ7年間に126万ウォン不当請求
亡くなった人名義まで盗用…被害者続出, 訴訟提起
2002年に続き2回目“不始末”

イ・ギョンミ記者

ソウル,冠岳区,蘭谷洞に住むイ・某(66)氏は一ヶ月前にあきれる経験をした。通信業者のKT相談員が電話をかけてきて、不意に「以前に着信電話連結(家にかかってきた電話を携帯電話で受けられるようにする)サービスを申請したことがあるか」と尋ねた。そのようなことはないと言って電話を切ったが、数日後に再び連絡がきた。相談員は「5年間着信電話連結サービス料金として毎月1000wonずつ余分に受け取っていたので付加価値税を含めて6万6000ウォンを返金する」とのことだった。イ氏は「私が加入したこともないのに、どうしてお金が出て行ったのか」と問い詰めたが、相談員は申し訳ないと言うだけだった。

KTが2002年に固定電話定額料金制を新しく出し、加入者の同意も受けずにこの料金制と付加サービスに無断に登録し、消費者が被害を受ける事例が相次いでいた。はなはだしきは既に亡くなった人の名義でサービスに加入したケースすらあった。

会社員キム・某(30・ソウル,永登浦区,汝矣島洞)氏は先月、あるインターネット ブログで‘ケイティ定額料金制に知らぬ間に加入ていした’という文を見て、もしやと思って確認した。あろうことか、自宅と父親の店で使っている3台の電話が父親とすでに亡くなった母親の名前で定額料金制に加入していた。キム氏はKT側に問い詰め、父親は直接訪問した結果、7年分の料金126万ウォンの返金を受けサービスを解約することができた。

キム氏は「会社がこっそりと加入させたことも不届きだが、払い戻しを受けるまで一月間戦ったことを考えると無性に腹が立つ」と話した。ソウル,江西区,禾谷洞に住むヒョン・某(24)氏も1996年に亡くなった祖父名義で2002年にオーダーメード型料金制に加入させられていた事実を最近知り、KTから44万7000ウォンを返してもらった。

KTのサービス無断加入問題は2002年にも発生しKTが何度も日刊紙に謝罪文を出し一段落したようだった。ところが7年が過ぎた今でも被害者が現れるのは、携帯電話が普及して固定電話使用量が毎年減っているにも関わらず料金は毎月同じように請求されることを不審に思った加入者がKT側に問い合わせする過程で、本人の同意なしにサービスに加入した事実を知ることになったためだ。

これについて消費者たちは先月14日インターネットに被害者の集いカフェ(cafe.daum.net/kt.lawsuit)を作り、対策を論議しているが、開設後一ヶ月間で3500人余りが加入した。これらの内、60人余りは去る11日KTを相手に不当徴収料金返還請求および損害賠償請求訴訟を起こした。訴訟を引き受けたチョン・サンウク弁護士は「消費者らの名義を無断に使って加入させ、こっそりとお金まで受け取ったことは情報通信法等に違反した不法行為」と話した。

これに対しKT関係者は「マーケティング過程で一部委託企業等が本人確認を徹底せずに無理に加入させた部分があった」として「すべての加入者に定期的に案内電子メールと郵便物を発送しており、被害が確認されれば即刻返済している」と話した。 イ・ギョンミ記者kmlee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/388897.html 訳J.S