原文入力:2009-01-14午前09:34:33
国税庁, 醜悪な内部権力争い
ハン庁長-TK実力者 葛藤説…昨年1級総入れ替えも‘雑音’
“高位職人事 人脈・請託”…ハン庁長もMB実力者 ‘覗き込み’
チョン・ナムギ記者
←ハン・サンリュル国税庁長が国税庁次長在職当時、チョン・グンピョ国税庁長に高価なわいろ性の絵を上納したという報道が続く中で、13日午後ソウル,鍾路区の国税庁で職員らが昼食をした後,庁舎に入っている。 イ・ジョングン記者root2＠hani.co.kr
ハン・サンリュル国税庁長の絵画ロビー疑惑事件は4大権力機関の一つである国税庁内の上納と請託,陰謀と背信をよく見せる。イ・ミョンバク政府になっても国税庁は権力中枢人物たちとの手づるを利用した席争いと雑音が絶えなかった。
絵画ロビーが広がったと知られた2007年当時国税庁首脳部はチョン・グンピョ庁長,ハン・サンリュル次長,パク・チャンウク ソウル庁長,キム・ホオブ中部庁長で陣容が組まれていた。この内、ハン次長とキム中部庁長は行政試験21回同期で次期庁長を巡って競争する関係であった。こういう渦中にハン次長がライバルのキム中部庁長を追い出してくれとロビーをしながら絵画を持ってきたとの話がチョン・グンピョ前庁長の夫人であるイ・某氏主張の核心だ。もちろんハン・サンリュル現庁長はこれを強く否認している。
チョン前庁長の夫人イ氏が主張する‘ロビー時期’とキム前中部庁長の退任時期は偶然にも2007年4月末で一致する。キム前中部庁長が退任する際に「庁長が変わる度に納得されない新しい名分と基準を作って有能な幹部を退出させるならば組織を不安にする要因になる」と強く不満を吐露したこともロビー説を跡付ける情況だ。
絵画販売の依頼を受けたカインギャラリー代表ホン・某氏の夫がソウル地方国税庁のＯ・某現職局長という点も興味深い。慶北出身のＯ局長はイ・ヒョンドン ソウル国税庁長と共に国税庁内で‘ＴＫ(大邱・慶北地域)人脈’の核心で、イ・ミョンバク政府就任後最初の人事で調査局長に議論される程有力な次世代走者であった。国税庁で本庁調査局長は次長やソウル地方国税庁長を経て国税庁長に行く核心要職に数えられる。だがイ局長は予想とは異なりソウル地方国税庁の局長に事実上降格された。Ｏ局長は最近1級総入れ替えの後続人事でも米国国税庁に教育派遣命令を受ける予定だったことが分かった。
昨年末行われた1級総入れ替えの時も人事雑音が絶えなかった。ハン庁長と行政試験21回同期の大邱出身カン・ソンテ前国際租税管理官の次長起用説が出てきて論議がおきたし、結局1級3人が特別な理由なく就任8ヶ月ぶりに全員退く事態が起こった。後続人事でも核心要職である調査局長内定者が突然ひっくり返ったりした。
国税庁内で人事を巡って雑音が絶えないのは、能力より政界コネ作り人事が多いためと見える。ある前職の国税庁高位幹部は「イ・ジュソン-チョン・グンピョ-ハン・サンリュルと庁長が引き継がれてきた過程で国税庁高位職人事はほとんど請託と人脈を通じてなされた」と話した。
←金品収賄疑惑で拘束収監中のチョン・グンピョ(55)前国税庁長にハン・サンリュル国税庁長が絵画を上納したという主張が提起され、波紋が予想される中で故チェ・ウクキョン画家の抽象画‘鶴洞村`を保管しているソウル,鍾路区,平倉洞（ピョンチャンドン）‘ｋ‘ギャラリーが門を閉ざしている。 イ・ジョングン記者 root2＠hani.co.kr
特にイ・ミョンバク政府になって、国税庁周辺には権力実力者と近いＴＫ出身らが国税庁長の揺さぶりに出て、これに対抗してハン庁長が席を守るために葛藤を経ているといううわさがおおっぴらに出回った。実際にハン庁長は昨年末の1級人事の際も、後任を自分の親衛勢力中心に配置しようとしたが大統領府と反対勢力の牽制に押されて成し遂げられなかった。ハン庁長はこのように一方で自分の味方を固めながら、他方ではイ・ミョンバク政府の実力者たちと数回接触しながら人脈を形成するなどに格別な努力を傾けてきたと分かった。
今回の事件の直接的発端になったチョン・グンピョ前庁長の夫人の暴露背景について国税庁のある前職高位幹部は「国税庁は先後輩関係がとりわけねばっこいところだが、チョン前総長の夫人としては監獄で苦労する夫をよく面倒を見ないハン庁長に対して物足りない感情があったようだ」と分析した。だがもう少し本質的な面で見るならば、権力実力者と距離があるハン庁長とティケイ出身実力者らの葛藤、そして要職を占めようとする内部の権力闘争が今回の絵画ロビー波紋を呼び起こしたわけだ。国税庁高位関係者は「局長級以上人事に明確な基準がなく事実上、庁長と権力の好みに合うように人事がなされているところから出てきたことと見える」として舌を打った。 チョン・ナムギ選任記者 jnamki＠hani.co.kr
