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KBS 社長有力候補 3人とも‘親与指向’

原文入力:2009-11-18午後07:07:22
理事会, 19日最終候補決定
水泡に帰した‘政治的独立 社長’

イ・ムニョン記者

←韓国放送契約職支部労組員らが18日午後、ソウル,永登浦区,汝矣島,韓国放送視聴者広場で非正規職解雇反対を要求している。 イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr

なぜ結局、イ・ビョンスン,キム・インギュ,カン・ドンスンなのか? 今回の<韓国放送>(KBS)新社長公募では‘政治的独立’社長選出のための要求がいつにもまして高く噴出したが、結果は親与指向の三人の候補から次期社長が誕生する様相となっている。

←左からイ・ビョンスン,キム・インギュ,カン・ドンスン候補

社長公募が様式行為に転落したことが決定的だった。市民社会と韓国放送野党推薦理事,労組および社内職能団体が提案した‘政権影響遮断装置’は‘与大野小’理事会の障壁により全て無力化された。

最も精魂を込めた社長推薦委員会は「実効性なく政派的理事会に免罪符をあげる結果を産んだだけ」という批判に直面している。社推委は構成と運営にすべて理事会構図の政派性がそのまま反映された。社推委院構成幅を大きく広げ各界の声を反映し政派性を希薄にしようという市民社会の声は、社推委が与野党各々3人対2人で構成されるやいなや力を失った。メディア行動は社推委構成過程で理事5人および韓国放送社員代表1人,地域視聴者委員5人と女性・教育・文化・言論・環境・宗教・労働・人権・障害者・視聴者団体の分野別代表10人から構成(計21人)された社推委案を提案した経緯がある。候補者公開討論会と全国民対象アンケート調査も含め公開性と透明性を強調した。しかし理事会は社推委に書類審査と候補圧縮の役割のみを付与し‘政治的独立性’と‘専門性および経営能力’を基準として候補を検証すること自体が不可能になった。

イ・ビョンスン,キム・インギュ,カン・ドンスン候補が上位5人に入ったことも、投票を繰り返しながら候補を減らしていく‘従多数投票’で、与党側社推委員3人が各々1名ずつ名前を書いて出したためだと分かった。当初、韓国放送労組も理事会外部人士が過半数参加する社推委構成を主張したが貫徹できなかった。

キム・トクチェ韓国放送PD協会長は「社推委の鮮明な与野党構図下で‘適格候補’でなく‘非適格候補’を巡って投票しなければならない政治工学的手続きを残しただけ」と話した。

理事会特別多数制(過半数でなく3分の2や4分の3の賛成で議決)も去る2日に、公開面接は17日にそれぞれ与党推薦理事らの反対で導入が失敗に終わった。ある野党推薦理事は18日<ハンギョレ>記者とした通話で「与党側理事が政権に忠誠心を見せることだけに没頭する以上、公正な公営放送社長選出は夢のまた夢」と指摘した。キム・ソジュン聖公会大教授は「制度よりは制度を運営する人々が政治的に独立できる人を選ぶという意志がない以上、政派的公営放送社長選出は繰り返される」と強調した。

韓国放送理事会は19日午前、最終候補選定方式を議論した後に午後1時から候補者らに対して非公開面接を行う。社内ではこの日の面接もイ・ビョンスン,キム・インギュの2人から最終候補を選び出す通過儀礼に帰結されると展望している。 イ・ムニョン記者moon0@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/388399.html 訳J.S