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韓国食品医薬品安全処長「布マスクに飛沫遮断効果ある」

登録:2020-03-17 06:51 修正:2020-03-17 08:18
イ・ウィギョン食薬処長、16日の定例会見で 
「ウイルスに突起が多いため 
布マスクが網のような役割を果たす」 
遮断效果がどれほどあるかは明らかにせず
今月16日、慶尚北道浦項市北区興海邑の医薬品卸会社嶺南「GEO-YOUNG」の役職員が公的マスク8万5千枚を車から下ろし、検収している//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防に布マスクが効果があるかどうかをめぐり、議論が続いている中、食品医薬品安全処が「効果あり」という回答を出した。韓国政府が布マスクのCOVID-19遮断効果を認めたのは今回が初めてだ。しかし、具体的な実験などを経た結論ではなく、布マスクがウイルスの侵入をどれほど防げるのかについては明らかにしなかった。イ・ウィギョン食品医薬品安全処長は16日午後のブリーフィングで、布マスクの感染予防効果を尋ねる取材陣の質問に対し、「飛沫は大きさが相対的に大きいため、(布マスクでも)ある程度遮断効果がある。コロナウイルスは大きさが120ナノメートルほどで、形も突起(スパイク)が多いため、布マスクが網のような役割を果たし、ある程度は遮断効果があるものと推定される」と答えた。

 食品医薬品安全処は3日、マスク使用勧告事項を改め、「感染の恐れが高くないか、保健用マスクがない状況」に限って布マスクの使用が役に立つと述べた。イ処長の答弁は、このような前提の下、マスクが役立つ理由を挙げたものだ。しかし、布マスクがどれほどの遮断効果を持つのかについては明らかにしなかった。食薬処も「ウイルスの形からして、その可能性があるということだ。実験を経たわけではない」と説明した。

 一方、イ処長は「今は(平均0.4マイクロメートルの粒子状物質を94%以上遮断できると食品医薬品安全処書が認証した)KF94がマスク生産量の93~94%を占めているが、(平均0.6マイクロメートルの粒子状物質を80%以上遮断できると食品医薬品安全処書が認証した)KF80をもう少し増やす方向で政策方向を定めている」と述べた。KF80マスクがKF94マスクより必要な原材料が少なく、生産量は多いため、この製品の生産を促す方針を示したのだ。韓国政府は、KF80マスクが(KF94マスクに比べて)ウイルス遮断機能は多少劣るものの、COVID-19への感染が疑われる患者に接する場合を除けば、一般人が使うのに問題はないと判断している。

ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/932794.html韓国語原文入力:2020-03-17 02:31
訳H.J

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