原文入力:2009-11-18午後02:32:29
小・中学校に安保広報漫画 15万部 配布計画
国家保安法 廃止 主張すれば‘北追従者’描写
ソン・ホジン記者,ホン・ソクチェ記者
警察庁が国家保安法廃止などを主張する人々を北韓追従者だと描写する‘安保広報漫画’を製作し、今月末に全国小・中学校に15万部を配布する計画であり論議を呼んでいる。
カン・キジョン民主党議員が17日、警察庁から受け取り公開した49頁<共につくつ世の中>という題名の漫画を見ると、"北韓の主張に同調する人々" は "駐韓米軍を撤収し米国の核の傘をなくせ…国家保安法を撤廃せよ" と主張すると表現されている。また、これらは "休戦ラインとNLL(北方境界線)を無効化させた後に高麗連邦制で統一しよう"と主張すると描写されている。
しかし、国家保安法と駐韓米軍問題などは政界などで社会的合意のために依然議論が進行しており、‘米国の核の傘’も実効性と韓半島平和に助けになるのかについて論議のある懸案だ。こういう社会的争点に対する意見を‘北韓追従’に追い立て不穏視する一方的な漫画を製作して配布しようとすることは生徒たちにわい曲された見解を注入しようとする意図だという批判が出ている。
小学生の孫がおじいさんから李明博大統領の対北韓政策‘非核開放3000’等の説明を聞く形式になっているこの漫画の製作には政府関連部署も関与した。去る9月、教育科学技術部は漢字語を小学生が理解しやすく修正しろ等の検討意見を出し、統一部も脱北者の処罰などを現在の状況に合うように直せとの助言と共に漫画の趣旨に共感を表わすと答えた。
カン議員は「政府が反共教育を復活させようとするもので均衡を保った教育をしなければならない教育科学技術部と統一部が介入したことにも驚く」として「漫画の製作・配布を中止し漫画の製作に使われる特殊活動費6200万ウォンも全額削減すべきだ」と話した。これに対して警察は「まだ内容が確定しておらず専門家だけでなく統一部と教育科学技術部など関連部署の意見を集めて修正・補完する」と話した。
ソン・ホジン,ホン・ソクチェ記者dmzsong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/388352.html 訳J.S