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大邱・慶尚北道以外の「新天地発感染」94人…大田・済州を除く全域で関係者が出る

登録:2020-03-05 04:38 修正:2020-03-05 07:35
水原の「生命の泉教会」・「大邱病院」など 
集団感染の相当数が新天地関連 
疫学調査が進むほど比重が増える見込み
3日午後、大邱南区の新天地大邱教会の門が固く閉ざされている=キム・イルウ記者//ハンギョレ新聞社

 大邱(テグ)・慶尚北道地域以外で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)集団感染も、新天地イエス教の信者と相当数が関連していること明らかになった。これまで新天地イエス教の信者であったり彼らとの接触で感染した感染者は全体の56.2%を占めた。防疫当局は各地域の疫学調査が追加で進められると、この割合がさらに増えると見ている。全国17の市・道で新天地イエス教関連の感染者がいない場所は大田(テジョン)と済州(チェジュ)だけだ。

 4日の中央防疫対策本部(防対本)の説明を総合すれば、COVID-19の全感染者の65.6%は集団感染の事例だ。残りの34.4%は散発的に発生した事例や調査・分類中の事例だ。このうち信者や接触者など新天地イエス関連の感染者は全体の半分を超える2992人(56.2%、0時基準)だ。大邱・慶尚北道以外での患者(548人)の中で新天地イエス教関連の感染者(94人)は17.2%だ。

 現在進行中の疫学調査が完了すれば、新天地イエス教関連の感染者はさらに増えると見込まれている。新天地イエス教との関連性を調査中であったり、感染経路の分類が完了しない感染者がまだ多く残っているためだ。チョン・ウンギョン本部長はこの日の定例会見で、「他の地域も集団(感染)事例を見ると新天地信者が関わっており、そこで触発して生じた二次・三次感染の事例が相当数を占めている」とし、「『調査中』と明らかにした部分の中の相当数は、新天地に関連した二次・三次感染に分類されることがあり得る」と説明した。

 実際に6人の感染者が発生した京畿道水原市(スウォンシ)霊通区(ヨントング)の生命の泉教会の事例も、新天地イエス教の信者から派生したものだと調査で明らかになった。先月16日、新天地果川(クァチョン)教会の宗教行事に参加した感染者が京畿道龍仁市(ヨンインシ)にある会社で教育を行い、当時教育に参加した職員4人が陽性判定を受けている。保健当局はこの職員のうちの1人が先月23日、生命の泉教会の礼拝に参加して教会内伝播が発生したと推定し、同日礼拝に参加した信者などを調査中だ。医療機関の集団感染も大部分は新天地イエス教の信者と関連していることが確認された。大邱の医療機関の集団感染22件中18件が新天地イエス教の信者から始まった。

 一部では感染者10人中9人が新天地関連の患者との分析も出ている。ある政府関係者は「全体の93%ほどが全国の新天地イエス教の信者と関連する感染者と把握している」と述べた。これに関してチョン本部長は「該当の信者による二次・三次感染者数まで全て加えれば遥かに多くなるのが当然だが、まだ数値を提示することは難しい」と話した。保健当局は、大邱で最初に31人目の患者が陽性判定を受け、この患者が新天地大邱教会の信者であることが明らかになった後、該当の教会の信者全体を自己隔離措置したことが追加の伝播を防ぐのに功を奏したと見ている。チョン本部長は「31人目の患者により新天地大邱教会を認知して9千名余りを自己隔離させることで、彼らによる二次・三次伝播は最大限の大きさで封鎖することができたと判断している」と話した。

 この日の時点で大邱市で管理中の新天地イエス教の信者1万914人中、診断検査を受けたのは72.5%(7913人)だ。検査結果を通知された5715人中3168人が陽性判定を受け、陽性率は55.4%に達する。新天地イエス教の関係者の診断検査がこのように早く進んだため、感染者の増加傾向は数日中に少し減る可能性も考えられる。チョン・セギュン首相はこの日、「今後2~3日内に(COVID-19患者の増加推移に)少し変化があるのではないかと期待している」と述べた。 チョン本部長も「信者の検査が早く進み、全般的に陽性患者数が減っている状態」としながらも、「散発的に生じた事例をもう少し重点的に調査して感染経路を分析する」と語った。

 一方、この日午後4時基準で国内のCOVID-19感染者は前日より435人増えて5621人となった。死亡者は35人に増えた。

パク・ダヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/931163.html韓国語原文入力:2020-03-05 02:30
訳M.S