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大企業‘世宗市行かねば駄目なのか’…政府の顔色伺い‘ソロバン’弾く

原文入力:2009-11-18午前08:35:30
チョン総理, 全経連会長団と晩餐…移転圧迫
移転推進 うわさの企業たち "事実無根" 気乗りしない
"この機会に政権に調子を合わせ実益を得る雰囲気も"

イ・ヒョンソプ記者,キム・フェスン記者,チョン・セラ記者

←チョン・ウンチャン国務総理(左端)が17日夕方、ソウル,小公洞のロッテホテルで全経連会長団と共にした晩餐会で、チョン・モング現代・起亜車会長(中央)とマッコリで乾杯している。右側はチョ・ソンレ全経連会長。写真共同取材団.

世宗市修正論議が政界を越え財界に広まっている。政府・与党が大企業に世宗市へ移転することを要求する動きが本格化しているためだ。移転対象として噂になっている企業たちは困惑していると言いながらも政府の顔色を伺いソロバンの玉を弾いている様子だ。

チョン・ウンチャン総理は17日夕方、全国経済人連合会(全経連)会長団と晩餐をした。今回の晩餐は会長団が新任総理を招請して行われたもので、チョン総理とグループ会長らの出会いは今回が初めてだ。チョン総理はこの席で大企業らに世宗市を企業都市にするという政府方針を説明し大企業らの協力を頼んだ。チョン総理は晩餐での挨拶で「相当水準の財政的インセンティブを検討するので企業家も世宗市が真に自足機能を持った都市となることができるよう関心と参加をお願いする」と話した。

大統領府が先月末に4大グループ総師らと秘密会合を推進したが終盤に取りやめたという報道が出てきて、チャン・クァングン ハンナラ党事務総長が「5大グループの本社が移転する問題も深く議論していると理解している」と話すなど、この間水面下で進行された世宗市移転圧迫が水面上に上がってきたわけだ。

しかし世宗市移転説や投資説が囁かれている企業らは "事実無根" としながら否定している。ある大企業高位役員は「業種ごとに基盤施設の立地条件がすべて違うが、まだ世宗市修正案の構想が明確でない状況で何を出せと言うのか」として「大学と科学,ビジネスを連係する程度ならば、研究所の他には行けるところはない」と話した。ある大型流通企業が‘商圏が形成されれば販売網を作る’と言ったことが世宗市進出と解釈されるような笑うに笑えないことまで起きている。ある大企業の投資担当役員は「バッテリー工場のそばにビール工場を混ぜてどうしようと言うのか」として「土地を与え税金を割り引くことより、事業的側面からの投資誘引が必要だ」と話した。工場の場合、道路・港湾など物流インフラが優先で、系列会社移転は金融・行政・人材などのインフラが整備されなければならないということだ。

その反面、政府の移転要請を完全に握りつぶすことは容易でないというのが彼らの悩みだ。あるグループ関係者は「ある程度の誠意の表示はせざるをえないという話もグループでは出てきている」と伝えた。法人税免除など政府の破格的な支援と規制緩和方案が発表されると伝えられるや、一部では具体的な実益を確認しようという雰囲気も感知される。ある流通グループの財務担当役員は「中部圏に大型流通団地の拡充が必要な時点だが、世宗市も一つの候補地として検討している」と話した。彼は「全国流通網が必要な業種特性上、一枚加わっておくのも悪いことはないと判断する」と話した。現代・起亜車グループのある関係者も「現在ある施設を移転するつもりはないが、研究所など新しい施設を作るならば世宗市に作ることを検討することはできるのではないか」と話した。全経連会員会社のある大企業最高経営者は「大統領府は企業誘致に死活をかけているはずで、政治的負担をあまり感じない中堅グループ社の中には‘今回の機会に調子を合わせ実益も取り込むことができる’という雰囲気があるのは事実」と伝えた。

イ・ヒョンソプ,キム・フェスン,チョン・セラ記者sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/388310.html 訳J.S