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MB, 手続き省略‘速度戦’

原文入力:2009-11-18午前08:05:44
国家政策まで土木工事をするように‘急げ急げ’
4大河川・世宗市・言論法・行政区域統合 政策混線

イユ・チュヒョン記者

手続きと合意より‘速度’を前面に出す李明博政府の‘速度戦'処理方式が激烈な葛藤を呼び、主要政策の混線と不良につながっている。当初、統合対象地域を6ヶ所と発表し結局1ヶ所しか残らないこととなった行政区域統合問題,予備妥当性調査も省略し国会が予算審議もしない内に着工した4大河川事業,‘百年大計’を叫びながらも民官合同機構スタート40余日後には最終案を発表するという行政中心複合都市(世宗市)等、政府の主要政策が相次ぎ政界と利害関係地域,市民団体の葛藤を誘発し混乱を巻き起こしている。政策推進過程があたかも工事期間を合わせることを最高の目標にし手段と方法を選ばない建設現場を彷彿させるという批判が出ている。

拙速に進行された代表的な失敗作は、行政区域統合問題だ。政府は去る9月末全国18ヶ地域46ヶ市・郡から申込書を受け取り、世論調査を経た後に去る10日半数を越える6ヶ地域を発表した。だが、わずか2日後の12日、選挙区調整問題に引っかかり2ヶ所を除くと翻意した。その上、残り4ヶ所の中でも1ヶ所を除いて馬山・昌原・鎮海では市・郡ごとに互いに利害関係が異なり統合が難しいものと見られる。この過程で世論調査の標本選定,有効投票数計算方法,違法攻防が行き来して行政区域統合政策の信頼性にも傷を負った。

各種世論調査で国民の半分以上が反対している4大河川事業は施行令の改定により予備妥当性調査も受けないまま今月の初め着工した。野党が反発し4大河川事業の予算審議を拒否するという意向を明らかにしたが、政府はおかまいなしで洛東江にブルドーザーを投入した。

世宗市建設のケースでも去る16日に初めての民官合同会議が開かれたが、今年末までに最終案を出すと急かしている。

←南漢江梨浦堰仮防水工事が進行中の京畿驪州,大神面,川西里で開かれた‘4大河川工事強行阻止決議大会’で4大河川殺し阻止汎国民対策委会員たちが17日午後、4大河川事業中断せよ!というスローガンが書かれた大型横断膜を持って示威をしている。 驪州/キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

李明博政府が‘恐れを知らない加速ペダル’を踏む理由は、ソウル市長時期に清渓川復元工事など速度戦でゴリ押しし成功を収めた経験のためだという分析が出ている。当時、イ大統領は清渓川商人など利害関係が関わる人々を説得しながら工事を繰り広げ、結局工事期間も予定した2年6ヶ月から2ヶ月短縮した。イ大統領自らも‘殺人的日程’と表現するほどだった。しかし、大統領に跳躍した決定的踏み石となった‘清渓川’はむしろ国政運営に‘毒’になっているという解釈もある。イ・ビョンチョン江原大経済学科教授は「清渓川式ゴリ押しはソウル市という都市単位では有効だが、はるかに多様な価値と利害関係が衝突する国政運営には適用しにくい」として「国政を運営しようとするなら速度がのろくとも手続きを通じた同意の形成という過程が必ずなければならない」と話した。

イ大統領が昨年就任するやいなや‘ロウソクのあかり’のような国民的抵抗に直面し、自身が成し遂げようと思った計画を進展させられなかったという点も焦りを加速化させたと見られる。時事評論家のキム・ジョンベ氏は「イ大統領がはやく片づけなければならないという考えを無理強いしているようだ」として「工事が遅れれば‘設計変更’をしてでも工期を合わせようとすることと似ている」と話した。

イユ・チュヒョン記者edigna@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/administration/388308.html 訳J.S