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「DMZ、冷戦から平和へ」…世界遺産への登録を推進

登録:2019-12-13 01:17 修正:2019-12-13 07:48
今月12日、非武装地帯の世界遺産への南北共同登録に向けた国際学術シンポジウムで、出席者らが手を取り合って世界遺産への登録を祈願している=江原道提供//ハンギョレ新聞社

 江原道と京畿道が非武装地帯(DMZ)の世界遺産登録に向けて動き出している。

 12日、江原道などによると、江原と京畿は来年初め、文化財庁に世界遺産登録の暫定リストの登録を申請する計画だ。世界遺産暫定リストの登録は世界遺産指定の第一段階だ。文化財庁がユネスコに世界遺産の暫定登録を申請すれば、ユネスコは文化遺産の価値などを審議し、暫定リストに登録する。その後、京畿や江原など自治体がユネスコに世界遺産への登録を再び申請すれば、その時から本格的な審議を行い、登録するかどうかを決める。ノ・ヨンス江原道文化遺産保存チーム主務官は、「事前準備を経て、来年から非武装地帯の世界遺産登録に向けた本格的な活動を始める計画だ。手続きや条件などがかなり複雑であるため、登録まで5年はかかると見て、着実に準備している」と述べた。

 文化体育観光部も積極的だ。パク・ヤンウ文化体育観光部長官は先月19日、フランス・パリのユネスコ本部で、オードレ・アズレ・ユネスコ事務局長と面会し、非武装地帯の世界遺産への登録と関連し、支援を要請した。

 江原、京畿、文化財庁などは12日、ソウルのあるホテルで「DMZ、冷戦から平和へーDMZの世界遺産への南北共同登録に向けた国際学術シンポジウム」を開いた。チョン・ジェスク文化財庁長やイ・ジェミョン京畿道知事、チェ・ムンスン江原道知事らが共同で送った招待の文で、「朝鮮半島の非武装地帯は、東西に248キロメートル、南北に4キロメートルの巨大な緑色地帯だ。70年間にわたる軍事対決が生んだ悲劇的な空間だが、人間が足を踏み入れていない自然生態系の宝庫で、世界がその価値を共有すべき人類の共同遺産」だと述べた。

 同日のシンポジウムでは「ドイツのグリーンベルト30年」(カイ・フローベール・ドイツ自然保護連盟種保存部総責任)や「ハンガリーにおける冷戦軍事遺跡地の文化的活用」(イシュトバーン・バルーガ・ハンガリー国立研究所コンサルタント)、「朝鮮半島のDMZに対する認識」(ソン・ギウン韓国DMZ学会長)、「世界遺産の観点から見たDMZ」(チェ・ジェホン建国大学世界遺産研究所長)などのテーマ発表と、「冷戦遺産の国際事例と朝鮮半島のDMZの世界遺産的価値探求」をめぐる討論が行われた。

オ・ユンジュ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/area/gangwon/920608.html韓国語原文入力:2019-12-12 19:58
訳H.J

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