自由韓国党のファン・ギョアン代表が統合推進団を構成して水面上に引き上げた保守野党の統合論議が、逆に党内の対立を拡大する様相を見せている。しばらく落ち着きを見せていた「親朴槿恵(パク・クネ)‐非朴槿恵」の古い対立が再燃している格好だ。人的刷新に向けた確実なビジョンなしに急いで統合論議に入ったため、派閥ごとの利害ばかりがあふれ出ているという指摘もある。
さっそくファン代表が提示した統合論議の「チャンネル」からして問題となっている。非朴系のクォン・ソンドン議員がファン代表に、ウォン・ユチョル議員を統合推進団長に選任したことを憂慮する意見を伝えた携帯電話のショートメールが12日に取材陣のカメラにとらえられた。11日にファン代表に送られたこのメッセージで、クォン議員は「統合推進団長にウォン議員はないと思われます。私が知る限りではユ・スンミン議員と信頼関係がありません」と述べ、代案としてキム・ムソン議員を推薦した。
実際ウォン議員は、セヌリ党(韓国党の前身)時代の2015年、ユ・スンミン院内代表(当時)とともに出馬し政策委議長に当選したものの、当時の朴槿恵政権との不和説によりユ院内代表が退いた後は親朴に融和的な動きを見せ、非朴系から「新親朴」という批判を受けている。ある非朴系重鎮議員は「自分と考え方が違ってもこれくらいなら信用できるという人物を交渉パートナーに立てなければならないのに、目標が我が共和党との統合ならともかく、ユ議員側としては統合意志の本気度を疑うしかない」と皮肉った。
同日のファン代表と首都圏・忠清道圏の重鎮議員たちの昼食会でも、シム・ジェチョル議員がファン代表に「ウォン議員はユ・スンミン議員との間にわだかまりがある。統合作業に問題が生じ得る」として再考を要請した。これに対しファン代表は「あちら側が要求した人なので、無理なくうまく進めるだろう」と答えたという。
一方、親朴系の不満も高まっている。キム・ジンテ議員は8日、ファン代表と他の江原道地域の議員たちも共にした夕食の席で、ユ・スンミン系の「変化と革新を目指す非常行動(変革)」との統合に強い反対意思を伝えたという。キム議員は当時「ユ議員を輿に乗せて連れてくることは、統合ではなく分裂の種だ。不確かな中道票をあてにしていたら右派の既存支持者らが怒り出しかねない」と反発したという。親朴系のある当選1回議員は同日、ハンギョレの電話取材に「多選議員たちが居並ぶ非朴系側が『入れ替え』を懸念し、保守統合を命綱に勢力を拡大しようとしているものとみられる。統合には反対しないが、統合が確実な人的刷新を妨害する方向に流れてはならない」と強調した。
一方、韓国党のキム・ムソン議員は同日、国会議員会館で開かれたあるセミナーで自らの不出馬方針を重ねて明らかにし「右派政治勢力が困難に直面する過程で責任者級だった人は、今回の選挙で休むべき」と述べ、親朴の中心人物らを遠回しに非難した。