本文に移動

「ノ・フェチャンの6411番バス」意味かみしめ…イ・ジャスミン前議員が正義党入党

登録:2019-11-12 01:40 修正:2019-11-12 08:05
第19代国会議員として自由韓国党の前身であるセヌリ党で活動したイ・ジャスミン前議員が11日午前、国会で開かれた正義党入党式で記念撮影をしている//ハンギョレ新聞社

 イ・ジャスミン前セヌリ党(自由韓国党)議員が11日、正義党に入党した。

 イ前議員は同日午前、国会で開かれた正義党の入党式で、「私は正義党と新しい出発をしようと思う。非常にいろいろ心配したし、厳しいところに戻って来てどうやって乗り切れるか心配だった。今もドキドキしている」と感想を述べた。イ前議員は正義党を選択した理由について「故ノ・フェチャン前議員が、6411番バスは九老(クロ)、大林(テリム)、永登浦(ヨンドゥンポ)を経て江南に行くと言っていた。九老、大林、永登浦はソウルで最も多くの移住民が住んでいる。ある意味では移住民にとって正義党は『存在するが存在しない政党』かもしれない。しかし正義党は弱者の声を代弁し、行動し、目覚めていて開かれた方々だと思った」と語った。

 イ前議員は、国会を離れた2016年と現在を比べると、移住民に対するヘイト発言がより増えていると感じるという。イ前議員は「任期が終わるまで多くの困難があったが、その時のように(今も)良いコメントは見つけるのが難しい」と吐露した。

 覚悟は固い。イ前議員は「移住民は経験、文化、言語など様々な面で韓国社会の弱者だ。しかし、今も6411番バスを利用する移住民の普遍的権利について誰も語らない。誰かがやらねばならない仕事であり、私がそれを担えるようご支援くださればありがたい。私の周りで静かに応援してくださる方は多いが、声を出してともに応援し行動してくだされば。そうすれば傾いた世の中を正すことができる」と述べた。

 韓国党を離党した理由についても言及した。イ前議員は「入党して最もたいへんだったのは、党そのものよりも私を見つめる視線だったように思う。他の議員が法案を発議してもそれほど注目されないが、私がやるとまるで顕微鏡の中にいるような感じだった」と、当時の困難さを語った。そして、「セヌリ党が私を迎えたのを見て、(同党が)韓国社会のそこここにいる弱者に関心を持っていると思った」としながらも、「しかし、自由韓国党になり、その考え方が大きく変わった。非常に大きく変わったので、私はすべてを捨てた。再び活動することになれば、やはり私と同じ声を出せる人たちと一緒に活動するのが正しいと考えた」と語った。

 今後の地方区出馬などについては慎重な立場を示した。イ前議員は「本日入党し、移住民人権特別委員会の委員長を務めることになった。私は今はこれが最も重要だと思っている。正義党では公認は党員が決定すると聞いている。私は現在、任された業務に忠実に取り組んでいく過程で、正義党員の信用と信頼を得ることができれば最高」と語った。

 シム・サンジョン代表も同日の入党式で「(第19代国会で)イ前議員に会う度に入るところを間違えたねと冗談半分で言っていたのだが、一方では負い目だった。革新政党がより堅固で強かったら最初から一緒にやれたはずなのに、これからは過去の傷を見つめつつ、両手を取り合って進めることをうれしく思う」と語った。

ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/916528.html韓国語原文入力:2019-11-11 11:05
訳D.K

関連記事