国内100大企業の今年の女性役員の割合が3.6%であることが明らかになった。昨年より0.4%ポイント増えたが、5%にも及ばず、「ガラスの天井」が依然として存在するということだ。4大グループの系列会社のうち、サムスン電子の女性役員の割合は5.2%で平均値を上回ったが、現代自動車(0.9%)とLG電子(2.1%)は平均に遠く及ばなかった。
ヘッドハンティング会社「ユニコサーチ」が上場会社の売上高基準100大企業の今年の半期報告書を分析し、29日にまとめた資料によると、女性役員は244人で、全体6932人(オーナー一家と社外取締役を除く)のうち3.6%に止まった。調査を開始した2004年に比べて15年間、女性役員の数は18倍以上増えたが、割合は依然として5%未満にとどまっている。さらに、100大企業のうち44社には女性役員が一人もいなかった。
女性役員の比率が最も高いところはアモーレパシフィックだった。全体役員73人のうち21.9%の16人が女性だった。100大企業のうち唯一20%を越えた。アモーレパシフィックの女性役員の割合は2016年の14%から、2017年に18.3%、2018年に18.7%に増加していたが、今年初めて20%台に進入した。その次は92人のうち14人(15.2%)が女性であるCJ第一製糖だった。ネイバーも14.1%(85人のうち12人)が女性で上位圏に上がった。サムスンSDSは86人のうち10人(11.6%)が女性であり、「女性役員が10%以上の企業」に名を連ねた。
4大企業の現状をみて見ると、サムスン電子の女性役員の割合が5.2%(1049人のうち55人)で平均値(3.6%)を超えた。55人は全体100大企業の中で最も多い。SKイノベーションは6.2%(81人のうち5人)で、平均を上回った。現代自動車は0.9%(450人のうち4人)に過ぎず、LG電子の場合は2.1%(327人のうち7人)で、サムスン電子の割合の半分にも及ばなかった。
女性役員244人の年齢は、48歳である1971年生まれが39人で最も多く、続いて1970年生まれ(26人)、1969年生まれ(24人)、1972・1968年生まれ(22人)、1973年生まれ(18人)の順だった。1970年以降に生まれた40代以下の役員が60.7%を占めている。SKイノベーションのカン・ソンヒ副社長は2004年以降15年間役員に留まっており、“最長寿”の女性役員となった。