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李首相、「政治と分離した経済問題の解決」を提案

登録:2019-10-24 06:52 修正:2019-10-24 15:47
李洛淵首相が今月23日午前、東京の慶応大学で開かれた「日本の若者との対話」で、大学生たちの質問に答えている//ハンギョレ新聞社

 日本を訪問中の李洛淵(イ・ナギョン)首相が、政経分離の原則で、硬直している韓日関係を解決しようと提案した。

 李首相は23日、東京の慶応大学で日本の大学生たちと会って「直ちにすべてを解決するのが難しいのなら、まず政治が『経済は経済なりに解決してください』と任せ、解決を図る方がいいと思っている」と述べた。李首相の発言は、「韓国人観光客が減少し、地方経済に悪影響を及ぼしている。韓日関係解決の糸口が見えない」という日本の大学生の質問に答える過程で出たものだ。李首相は「両国国民のわだかまりをなくすよう、政治がより知恵を絞って頑張らなければならないと思っている」と付け加えた。

 若者世代の交流活性化も強調した。李首相は「個人的に円満ではない韓日関係をめぐり最も残念なのは、若者たちの心が傷つくことだ」とし、「若者たちの交流が状況に影響されないよう、支援策を講じる必要がある」と述べた。そして、「父親世代は歴史問題の傷を抱えて、両国関係を捉えていたが、若者たちがいかなる傷痕もなく、相手に接する環境を作るのが大人の役割だ」と付け加えた。

 同日午後、李首相が在日コリアンたちを招待して開いた昼食懇談会では、「日本との関係改善に政府が積極的に取り組んでほしい」という要請もあった。在日本大韓民国民団中央本部のソ・スンジャ副局長は「在日コリアンの子供の99%が日本の学校に通っている。その子たちに今どんな思いで学校に行っているのかを考えてもらいたい。在日コリアン社会が死ぬか生きるかの状況に置かれている」と訴えた。

 これに先立ち、李首相は22日夜、徳仁天皇が主催した宮廷の宴会(饗宴の儀)に出席した後、記者団に「(安倍晋三首相との会談で)対話がより促進されるよう、雰囲気を作るのが目標」だと述べた。李首相は「日本の主張と韓国の考えの違いを説明するつもりだ。そして、もっと緊密に話し合おうということまで進むのではないかと思う」と述べた。李首相は24日午前11時、安倍首相と会談する予定だ。李首相は「ある程度の結果が出るだろう」との見通しを示した。

東京/イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/914336.html韓国語原文入力:2019-10-23 20:33
訳H.J

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