文在寅(ムン・ジェイン)大統領が23日(現地時間)、米国ニューヨークで開かれたドナルド・トランプ米大統領との首脳会談で、「3回目の朝米首脳会談が開かれれば、朝鮮半島非核化の新たな秩序を作る世界史的な大転換になるだろう」と述べた。トランプ大統領は3回目の朝米会談開催の可能性に関して「どのような結果が出るか知りたい。首脳会談の前に多くのことができる」と述べた。
文大統領はこの日、自身の宿泊先であるインターコンチネンタル・バークレーホテルで、1時間5分にわたり行われた9回目の韓米首脳会談の冒頭発言で「近いうちに3回目の朝米首脳会談に向けた朝米実務協議が開かれると期待する」とし、このように述べた。文大統領は「トランプ大統領の(6月の)板門店訪問は、行動で平和を示した世界史的な場面だった。その想像力と大胆さに驚かされる」と語った。
トランプ大統領は3回目の朝米首脳会談を開く前に十分な事前調整が必要だという意向を明らかにした。彼は記者団の質問に「人々は今すぐそれ(3回目の朝米首脳会談)が始まるのを見たがっている」とし、「私はどのような結果が出るか知りたい。首脳会談が開かれる前に多くのことができる」と述べた。彼は「2回の会談が成功裏になされた」と話した。
トランプ大統領は、韓米首脳会談の前に記者たちが「金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長といつ会うのか」と尋ねると「すぐに会えるだろう」と答えたが、文大統領と首脳会談を始めるとやや慎重な態度を見せた。
トランプ大統領は、最近の北朝鮮の短距離ミサイル発射は気にしないという立場を重ねて明らかにした。トランプ大統領は「金正恩委員長と良い関係であり、北朝鮮との関係も非常に良好だ」とし、「北朝鮮が短距離ミサイルを発射したが、多くの国家が短距離ミサイルを持っている。金正恩委員長は本人の約束を守った」と述べた。トランプ大統領は「かなり長い間、北朝鮮は全く核実験をしていない」とし、「もし私が大統領にならなかったら、いま米国と北朝鮮は戦争状態だっただろう」と述べた。そして、「制裁は履行され続けており、何よりも重要なのは北朝鮮に抑留された人質が戻ってきて、また戦場で倒れた英雄の遺骨が米国に戻ってきている」とし、自身の成果を強調した。
両首脳は、韓米関係の堅固さを強調した。
トランプ大統領は「文大統領と長い間親交を保ってきた。多くの進展があり、両国にとってプラスになる貿易協定を引き出した」とし、「韓国は米国製装備の最多購買国だ。両国関係は非常に良いと言える」と述べた。これに対して文大統領は、「トランプ大統領と共にする間、韓米同盟は非常に偉大な同盟に発展している」とし、「経済的に韓米自由貿易協定(FTA)が成功裏に終わり、多くの韓国企業が投資を増やしている。今回の訪問でも、米国のLNGガスの韓国への輸入を増やす決定がなされ、韓国の自動車企業と米国の自動運転企業との合弁投資が行われることになったが、これらも韓米同盟を堅固に発展させると信じている」と語った。