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ビジネスホテル競い合うソウル仁寺洞

登録:2019-09-24 02:32 修正:2019-09-24 08:13
来月パルナス「ナインツリー」、マリオット「モクシー」相次ぎオープン 
「仁寺洞周辺に観光客増加、ホテル立地の人気地域に」
来月オープンするナインツリー・プレミアホテル仁寺洞//ハンギョレ新聞社

 ソウル市鍾路区仁寺洞(チョンノグ・インサドン)の近くに3~4つ星級のホテルが次々と進出している。近隣の三清洞(サムチョンドン)・益善洞(イクソンドン)などを訪れる20~30代や外国人観光客が増えたうえに、明洞(ミョンドン)や光化門(クァンファムン)界隈のホテルが飽和状態に達しており、仁寺洞がホテル立地の人気地域となったというのが業界の説明だ。

 世界的なホテルチェーンのマリオット・インターナショナルは、来月21日に3つ星クラスのブティックホテル「モクシー・ソウル仁寺洞」を地下鉄5号線の鍾路3街(チョンノサムガ)駅の近くにオープンすると23日に発表した。16階建て、スタンダードルーム140室、長期宿泊客のためのスイートルーム3室で構成されており、ルーフトップバーなどを備えている。「モクシー」は2014年にイタリア・ミラノに初登場後、全世界40あまりの支店を展開しており、韓国ではこれが初の進出となる。

 GSグループ系列のパルナス・ホテルも来月9日、ビジネスホテル「ナインツリー・プレミアホテル仁寺洞」をオープンする予定だ。仁寺洞の文化の道に位置し、6階から13階までの客室301室とルーフトップバー、屋上庭園などを備えており、セルフ・チェックイン、アウトが可能なキオスクやセルフ・ロッカールームなどを導入した。パルナス・ホテル関係者は「景福宮(キョンボックン)や曹渓寺(チョゲサ)が近くにあり、最近注目されている益善洞・三清洞・通義洞などと隣接しているのが特徴」と説明した。

 業界では、最近、益善洞などに若者層や観光客が多く流れ込み、近隣の仁寺洞がビジネス級ホテル用地として注目されるようになったと説明する。益善洞は路地に沿って伝統家屋が密集する中にあるカフェ・飲食店などが人気を集め、文化体育観光部と韓国観光公社が今年初めに発表した「2019~2020年韓国観光100選」に初めて選ばれるなど、新興の商圏として浮上している。「モクシー・ソウル仁寺洞」関係者は「仁寺洞界隈は『ホットプレイス』にあげられている益善洞や三清洞に近く、顧客が多く流入するところ」とし、「外国人観光客と20~30代が主な顧客層になると思う」と語った。

 観光客が多く訪れる明洞がビジネスホテルの飽和状態にあることも、仁寺洞にホテルが建てられるようになった背景としてある。2017年の「THAAD(高高度防衛ミサイル)配置問題」(によって中国観光客が激減する)前の明洞には、ロッテ・シティホテル明洞、エルセブン(L7)明洞、コートヤード・マリオット・ソウル南大門(ナムデムン)、アロフト・ソウル明洞など、国内外のホテルチェーンのビジネスホテルが雨後の竹の子のようにオープンした。あるホテル業界の関係者は、「明洞などの主要商圏にホテルが密集している上、仁寺洞周辺が国内および外国人の人気を集めていることが、ホテル業界が仁寺洞に注目している背景」と分析している。

シン・ミンジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/910526.html韓国語原文入力: 2019-09-23 13:33
訳D.K

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