韓国軍が今年の独島(日本名・竹島)防衛訓練を今月中に実施する案を検討していることが、4日に明らかになった。独島防衛訓練は通常のものだが、日本が「ホワイト国」(戦略物資輸出審査優遇国)から韓国を除外することに決定したため、今月中に実施される場合、特別な意味を帯びるものとみられる。今月15日は光復節であり、24日は政府が破棄を検討している「韓日軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)の延長可否を通知する期限だ。
独島防衛訓練は通常、前半期と後半期に一回ずつ行われてきたが、最近は特に時期を特定せず実施されてきた。昨年は6月18~19日と12月13~14日、それぞれ訓練が行われた。独島を守る意志を誇示し、外部勢力の侵入を遮断するための能力を高めることを目的としている。
政府と軍は当初、同訓練を6月中に実施しようとしたが、日本企業の強制徴用についての韓国最高裁(大法院)の賠償判決以降、韓日関係が悪化したことを受け、時期を見計らってきたという。先月23日、中国とロシアの爆撃機4機が東海上の韓国防空識別圏(KADIZ)を越え、ロシア早期警報管制機1機が独島領空まで侵犯した状況も、同訓練の実施の検討に影響を与えたという。政府関係者は「韓日関係を考慮して時期を先送りしてきたが、独島領空が侵犯されるなど、安保状況が悪化しているため、これ以上訓練を延期してはならないという声が強まっている」と述べた。
独島防衛訓練には、これまで韓国型駆逐艦(3200トン級)など海軍と海洋警察の艦艇と、P3C海上哨戒機、F15K戦闘機などの航空機が参加してきた。今回もこれと類似した戦力が参加するが、訓練シナリオは一層攻勢的なものになるとみられる。2017年2月、初めて作戦配備されたワイルドキャット海上作戦ヘリが投入されるかどうかも関心事だ。海兵隊迅速機動部隊が動員される可能性もあるという見通しもある。
日本は独島防衛訓練の度に、独島に対する領有権を主張し、外交チャンネルを通じて韓国政府に抗議してきた。昨年12月、独島防衛訓練の際には外務省を通じて訓練の中止を要求した。